仏教初期の“超人”大僧侶たち! 透明人間、燃えない舌、レイプ…!?
■最強の超能力者:仏教の不況で活躍した、仏図澄(ブトチンガ)
『高僧伝』のなかでも神秘エピソードは「神異篇」に多数まとめられている。この部分で最初にとりあげられているのは仏図澄(ブトチンガ)という僧侶だ。これも世界史で習って覚えがある人がいるかもしれない。彼は仏典を新たに書き記したわけでもなく、サンスクリット語の漢訳で仏教界に貢献したわけでもない。ただひたすら神秘の力を振るい、その力で仏教の布教をおこなった人物だった。
仏図澄は、まじないを得意として、鬼神を使い、千里眼をあやつり、次々に百発百中の予言をおこなった。時は、五胡十六国時代、後趙の暴力的な君主、石勒のもとでその神秘の術を振るい寵愛を受けた。石勒のもとで仏図澄は、水が涸れた町に水を呼び戻し、戦においては戦況を正確に予言し、謀反を起こそうとする部下がいることを教えた。この神秘の力で大変な尊敬を得た仏図澄は、後趙でたくさんの仏教徒を増やすことに成功した。
仏図澄には上述のように漢訳などの貢献はなかったものの、その講義の素晴らしさは国境を越えて噂になり、わざわざインドやサマルカンドから講義の聴講希望者が絶えなかったという。享年117歳だったとされているのも驚きだが、亡くなってからも彼は世のなかを騒がせた。亡骸を収めた棺を後の略奪者が暴くと、どこにも仏図澄の亡骸の痕跡がない。死んだその日に仏図澄を見かけたなどという噂が立つなど、「不死身なのかもしれない」とまで疑われていたそうだ。マイケル・ジャクソンやプレスリーの生存説を彷彿とさせる話だ。
仏図澄のほかには、毎日百里の道のりを駆け抜けるものすごい健脚の持ち主や、まじないで流行病を治す者、死んだ瞬間にものすごく良い匂いを漂わせる者など、紹介したいエピソードは枚挙に暇がない。『高僧伝』のような愉快な本は、トイレやベッドサイドにおいて漫然と読み進めるのをオススメしたい。
■カエターノ・武野・コインブラ
会社員。日本のインターネット黎明期より日記サイト・ブログを運営し、とくに有名になることなく、現職(営業系)。本業では、自社商品の販売促進や販売データ分析に従事している。女子の素直な“ウラの欲望”に迫った本音情報サイト【messy】では「恋愛コンサル男子」を連載中。
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