父親に南京錠で口を塞がれ、焼かれた4歳の少年 「悪魔の子」と呼ばれて=ナイジェリアが抱える闇

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■ナイジェリアが抱える闇

Lagos_Island.jpg画像は首都ラゴス。都市開発されているが…「Wikipedia

 近年、ナイジェリアにおいて、子どもを対象とした魔女狩りが増加傾向にあるといいます。2009年には10歳の少年が父親から黒魔術の嫌疑をかけられ、火あぶりになりました。その時も、父親は今回の事件と同様に、「石油会社から解雇されたのはお前のせいだ」と、自分の不幸を子どものせいにして虐待したそうです。こうした事件の背景には、過激なキリスト教思想や、「貧困や疫病は悪魔の仕業だ」として悪魔祓いで金を取る金儲け主義の牧師による影響があるといいます。

 さらに、ナイジェリアは北部と南部での宗教対立問題も抱えています。北部は貿易を通じてイスラム教が広まり、もともと精霊信仰が強かった南部は、ヨーロッパの影響を受けて、キリスト教信者が多く暮らしています。2014年2月25日には、「西洋の教育は罪」を意味するイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」が、寄宿学校を襲撃し、就寝中の子ども59人を殺害した事件も起きました。殺し方は、生き埋め、喉を切り裂く、火あぶり、など残虐極めるものだったといいます。ナイジェリアの大統領及び軍隊は、ボコ・ハラムによるこうしたテロを防ぐために対策をとってはいるものの、「ボコ・ハラム」以外にも、社会に不満を抱いた学生たちが秘密カルト団を結成し、犯罪集団化するなどの問題を抱えており、結果が出ないまま、いまだに多くの犠牲者を生んでいるといいます。

 豊かな原油に恵まれ、石油産業が発達したナイジェリアですが、石油以外の産業は未だ発達せず、国民の7割は貧困層。心のよりどころは「宗教」です。本来であれば、人々の心の支えになるはずの宗教ですが、この国においては「悪者探し、責任の押しつけ、対立、テロ」といった負の効果を生み出しているようです。こうした事件の背景には、その国が抱える大きな問題が潜んでいるのですね。
(文=石井洋平) 

参考:「Daily Mail」「International Business Times」ほか

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