ヘンリー・リー・ルーカス、300人以上を殺害!? アメリカ史上最悪のシリアルキラー、母親に感情を壊された男

ヘンリー・リー・ルーカス、300人以上を殺害!? アメリカ史上最悪のシリアルキラー、母親に感情を壊された男の画像6刑務所のヘンリー「Criminal Minds」より

 なお、一時ヘンリーとともに殺人を重ねていた共犯者のオティスだが、逮捕された時の取り調べにより、IQが75と低いことが判明していた上、「何人殺したかという数的なことには興味がない。たくさん殺したけど」と発言するなどしていたため、彼の証言も参考にはできなかった。よってヘンリーとオティスが実際に殺害したのは、160~200人だろうという説も根強い。

 結局ヘンリーは9件の殺害の罪で有罪となり、テキサス州で死刑判決を受けた。判決の直後、彼は「実は自分が殺したのは母親とベッキー、ケイトだけだ」とこれまでの自供をくつがえしたが、ヘンリーの身柄を長期にわたって拘束し、調査を担当した公安局所属のテキサス・レンジャーズが否定。だが、当時の地方検事、市警察、ジャーナリストらは、ヘンリーの自供した殺人の多くは誘導尋問により引き出されたものだと確信していた。実際にヘンリーが自供した全ての殺人事件に関わっているとしたら、1日に国内を1000km以上を移動しなければならず、現実的に不可能だった。また、殺人を犯したとされる日に、ヘンリーが現場付近にいなかった物的証拠もあり、その供述内容もあまりにも詳細かつ具体的であったり、また犯人が知り得ない情報まで持っていたことが後の調査で明らかになっている。ヘンリーは現場検証前に、あらかじめ保安官から現場や遺体の写真、現場の地図を見せられていたと告白している。多くの未解決事件を抱えることを避けたい各州の警察組織が、全ての罪をヘンリーに押し付けようとしたのだ。

 そしてヘンリーの方も喜んで彼らの言いなりになった。それまで人に顧みられることのなかったヘンリーにとって、たとえ冤罪の自供であっても、人から必要とされ、スター扱いされることに快感を覚えていたのだ。また、彼には相手の望みを読み取る能力に長けており、尋問者ごとに合わせて供述を行なっていたと言われている。間違いなくヘンリーが殺害したと言えるのは、やはり母親、ベッキー、ケイトの3人だという。

 そのため、1998年、死刑執行の6日前、当時テキサス州知事だったジョージ・W・ブッシュは証拠不十分を理由にヘンリーの死刑を延期した。命拾いし大喜びしたヘンリーだが、その3年後の2001年3月13日に刑務所で絶命している姿が発見された。64歳だった。だが、ヘンリーが亡くなった後も、彼が自供した事件の再捜査は終わっていない。DNA鑑定により、これまでに約20の殺人事件で別の真犯人が逮捕されている。

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