【日本怪事件】8年間嫁に「くそばばぁ」といびり倒された姑 復讐のむごい結末

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【今回の事件 熊本母娘殺人事件 森川哲行】

「くそばばぁ、早く死ね」

 殺されることになった、吉村夕佳さん(当時39歳)の、姑への口癖だった。

 犯行の舞台となったのは、北海道の札幌市清田区の新興住宅街。夕佳の夫である吉村敏(当時52歳)は、歯科医師。夫婦の間には、7歳の長男がいた。敏の母親が貞子(当時77歳)。敏は、貞子の次男である。夕佳夫人の母親も住む三世帯住宅で、家の作りも“豪邸”と呼ぶにふさわしいものだった。


■敏の幼少期、そして結婚

 貞子の夫は、酔うと貞子に暴力を振るった。その時にいつも間に入ったのが敏であった。

貞子は建築現場などで土方仕事をして、息子に教育を受けさせた。敏は5浪して北海道大学歯学部に入学。その後に、歯科医になったのだ。

 敏が夕佳さんと結婚したのは、平成5年12月。敏にとっては、3度目の結婚だった。最初は仲むつまじい家庭だった。嫁と姑との間に波風が立ち始めたのは、平成6年に息子が生まれ、夕佳の母親がやってくるようになってからだった。


■夕佳の姑いじめ

 貞子が孫を抱こうとすると、夕佳は「お母さんは抱かないでください」と言って取り上げてしまう。夕佳が「くそばばぁ」と貞子を呼ぶようになったのは、平成10年頃からだった。食事をともにすることもなくなり、貞子の食事を作ることもなく、「ばばぁ、出て行け、長男のところに行って住めばいい。はやくいなくなれ」などと罵る。息子にも、実母は「おばあちゃま」と呼ばせ、貞子は「くそばばぁ」と呼ばせた。

 家族が庭でバーベキューをしていても、そこには貞子の姿はない。自分たちの入浴が終われば、夕佳が風呂の湯を洗濯機に移してしまうので、貞子は入浴できない。貞子はシャワーで済ませるか、銭湯に行くしかない。食事は外食か、スーパーで買ってきた弁当やお総菜である。

夕佳は、もともと性悪な女だったのだろうか? 歯科用コンピュータのインストラクターであった夕佳は、道立衛生学院を卒業している。成績もよく、総代で卒業。同級生への面倒見もよく、皆を率先していくタイプだったという。かつての同級生や職場の同僚は、彼女が姑を罵倒したり虐めていたなどとは、とても信じられないと、口々に語っている。

 母親への仕打ちに対して、敏が何もしなかったわけではない。何度かいさめたり、一度などは包丁を妻に向け、「お前も殺して、俺も死ぬ」と迫ったこともある。その場では「ごめんなさい」と謝る夕佳だったが、しばらくすれば元に戻ってしまう。

平成13年、貞子を除く家族4人で、沖縄旅行に行った。そこで敏は無理心中を図る。レンタカーを運転していた敏は、家族を乗せた車ごと糸満市の海に飛び込んだのだ。だが、ロックのかかっていなかった後部座席のドアを開けて、次々に車から脱出。全員無事だった。

 その後も、夫婦の晩酌の時などにも、夕佳は敏に、「家から出して、ひとり暮らしをさせろ」などと貞子の悪口を言う。それが嫌で敏は、夕佳の飲む酒に睡眠導入剤を入れて、早く眠らせるようにしていた。

 平成14年7月12日深夜、犯行が起きた。

 11日、貞子は自室で1人で夕食を取った後、そのまま自室でテレビを見ていた。大きな物音がして部屋を出たのは、12日の零時30分頃だった。見ると、1階居間の階段付近に、夕佳が仰向けに倒れていたのだ。非力な自分が夕佳を殺すには今しかない。そう思った貞子は、夕佳にまたがると、彼女の頭部を階段の角に何度も叩きつけた。

 先に就寝していた敏が、物音で目覚めたのは零時40分頃だった。2階階段降り口から、貞子が夕佳の頭を階段に叩きつけているのが見え、急いで階段を降りた。敏が確認すると、夕佳はわずかながら息をしていた。だが、救命措置をして夕佳を生き延びさせれば、貞子の暴行を夕佳が黙っていることはないだろう。老いた母親を刑務所にやることはできない。

 このまま出血するに任せて、失血死させよう。そう敏は考えた。「このまま放っておけば夕佳は死ぬから。かあさんは、音がしたけど見に行かなかったことにしよう」と敏は貞子に言い含め、血を流し続けている夕佳を、倒れたままにしておいたのだ。


■長男が発見、通報

「お母さんが死んでいる」

 12日の午前7時過ぎ、床に凝血の海を広げた夕佳の死体を見つけて110番したのは、7歳の長男だった。息子を発見者とするというのも、敏の計画通りだった。警察からの任意の事情聴取では、子供に起こされて妻が死んでいることが分かったと言い、睡眠導入剤を入れた酒を飲んでいたので階段を踏み外したのではないか、と敏は語った。

 だが、事件発生5日後に、弁護士に伴われて警察に出頭した貞子が、ありのままを語り事件の全貌は明らかになった。

 貞子は殺人の容疑で逮捕された。敏も、「無作為の共同正犯」に当たるとして、殺人の容疑で逮捕された。だが、敏が殺人に共謀したとまでは認定できないとして、必要な救護措置をとらず死亡させた、保護責任者遺棄致死罪での起訴となった。

 裁判では敏は、「発見時に既に死亡していたか、助かる見込みのない状態だった」などと無罪を主張したが、平成17年、最高裁第一小法廷で、懲役2年6カ月の懲役が確定した。出所後は、冤罪だったとして「事件の真相はこうだった」という小冊子を発行、ネット上でもサイトを作り署名運動を訴えている。

 貞子には、平成16年3月18日、札幌高裁での下された判決が確定した。「犯行は執よう、かつ残忍だが、約8年近く被害者から冷たく扱われた悲哀と孤独の心情はあわれだ」として、懲役8年とした札幌地裁の一審判決が破棄され、懲役7年が言い渡された。

■深笛義也(ふかぶえ・よしなり)
1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。18歳から29歳まで革命運動に明け暮れ、30代でライターになる。書籍には『エロか? 革命か? それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』(すべて鹿砦社)がある。ほか、著書はコチラ

※日本怪事件シリーズのまとめはコチラ

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