【日本怪事件】セックスと女と殺しのオーバードライブ プライド高きタクシー運転手、日高広明の犯行とは?

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■日高の人生とは?

 宮崎市で生まれ育った日高は成績優秀だった。高校の教師のすすめで、筑波大学を推薦で受験したが、不合格。確実と思っていた国立福岡教育大学も不合格で、私立の福岡大学へ進んだ。プライドが高く、受験失敗の悔しさを引きずる日高は、ほとんど講義を受けることなく、酒と女とギャンブルにのめり込み、とうとう大学を中退してしまう。

 『自分は本当はこんな人間ではない』と思いながらタクシー運転手を続ける日高は、借金を膨らませながら、酒と女とギャンブル漬けの日々から抜けられないでいた。

 少女の殺害からしばらくの間は、神経をとがらせていた日高だが、捜査の手がまったく自分に及んでこないのを知り、自信を深めていく。やがて、女性を拾い、セックスをしてから殺せばいい、と考えるようになった。

 8月13日、新天地公園で声をかけたのは、23歳のスナック勤めの女性だった。ホテルでのセックスの後、彼女をタクシーに乗せて山道に入った。タクシーを停めて、故障だと言って足元のシートをめくらせ、後ろからネクタイで首を絞める…手口は同じだ。所持金5万2千円を奪い、遺体は山林に転がり落とした。

 9月7日、日高が誘ったのは、以前から顔見知りの45歳のホステスだった。タクシーの中でセックスし、ネクタイとベルトで彼女の首を絞めた。

 数件の殺害を犯したのちに、日高はしだいに、自分は超人ではないかと思うようになり、殺人を快楽に感じるようになる。

 9月13日、以前遊んだことのある32歳の女性を、日高はタクシーに乗せた。ホテルでセックスした後、タクシーの中で、殺意をみなぎらせた日高の形相に、彼女は気づく。日高がタクシーを停め、それまでと同じように足元のシートをめくるように言うが、彼女はドアを開け、外に出て逃げようとした。日高はなんとか彼女を連れ戻し、殴りつけた上、ネクタイで絞殺した。

 そして日高は、自分が超人などではないことを思い知る。遺体はすぐに発見された。そして、この時タクシーに乗り込む彼女が目撃されていたため、9月21日、日高は逮捕される。

 平成12年2月9日、広島地裁で日高に死刑が言い渡された。日高は控訴することなく、罪が確定する。平成18年、死刑が執行された。44歳であった。

■深笛義也(ふかぶえ・よしなり)
1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。18歳から29歳まで革命運動に明け暮れ、30代でライターになる。書籍には『エロか? 革命か? それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』(すべて鹿砦社)がある。ほか、著書はコチラ

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