日本は財務省に支配されている!? 財務省最強説は本当か!?

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「財務省に日本は支配されている!」

 そう声を大にする政治家もいるが、実際に支配されているのだろうか。元新聞記者の岸宣仁氏が、『~裏ネタワイド~DEEPナイト』(テレビ東京系)で財務官僚の実態を明かした。

 財務省といえば、国家予算と税を取り扱う、“日本のお金を牛耳る実質日本トップの省庁”だ。大蔵省から財務省へと組織は変わったものの、変わらずに予算の全権を握っている。

 岸氏は「予算を配る側っていうのはやっぱり強くて、もらう側は政治家でさえ、ペコペコしている。公共事業とかあるのでね。他省庁は財務省に頭を下げないと、お金を取れない。いくら(予算を)取れたかっていうのが、他省庁の人たちの出世の評価につながる」と財務省の力の強大さを語る。

 そんな財務省で働く人たちとは、どのような人たちなのか?

「私が一番すごいなと思ったのは、『4冠王』と呼ばれる人。国家公務員試験1番、東大1番で主席(で卒業)、司法試験1番、外交官試験も1番という方がいました。これは極端ですが、国家公務員試験の上位20位くらいに入っていないと、大蔵省(現、財務省)の面接に行っても受からないかな。トップ中のトップが、大蔵省を目指した」と岸氏がいうように、企業も含め、最も難関な就職試験をクリアしたのが、財務官僚である。

 しかし、完璧ともいえる財務官僚にも欠点がある。

 子供のころから、神童と評されるほど物覚えが早く、中学・高校・大学では秀才と呼ばれる。学校や塾で教えられることを、すぐに吸収できる反面、岸氏は「挫折を知らない人が多い」と語る。ゆえに、「挫折を味わいたくない。挫折を知らないエリートの人たちは、事務次官っていうポストが、最後の栄冠。ここでも負けてはいけない。事務次官のポストを射ることが頭の中の8割は占めている」という。だが、どんなに優秀な人間が集まっても、事務次官のポストはひとつ。審議官までは、キャリア組はほぼ同一に出世していくが、その先について岸氏は「言葉は悪いが間引きが始まる」と明かす。

 それでも、天下りがあれば、事務次官になれなかったエリートも、公社公団や特殊法人の役員という着地点を見いだせた。しかし、天下りに厳しくなった昨今では、終着点が見出し辛い。そのため、さらに出世志向が高まり、多くのエリートが“ひらめ”、つまり出世しか目指さなくなってしまう。能力を省のために発揮しているとは言い難いのだ。

 現在の日本の懐事情はというと、「年収500万円の家に、1兆円のローンがある状態」らしい。ここまでを読むと、それを“ひらめ”となってしまった財務官僚が誘発したように感じるが、実際はそうではないと指摘する識者たちは多い。

 経済評論家の池田信夫氏は、財務省が先述したような強大な力を持っていたら、予算を抑え、現在のような借金は生まれていないとBlogにて指摘している。このように、財務省が財布を見誤ったのではなく、財務省が政治に屈服して借金を積み重ねる結果になったことに問題がある見方が強い。池田氏によれば、「財務省に日本は支配されている!」は都市伝説だそうだ。

 政治家たちもひれ伏すとされ、さまざまな人間がそれぞれに評する伏魔殿・財務省。その実態は、中にいる人間さえも把握しきれていないのかもしれない。
(TV Journal編集部)