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 凡人とアーティストを分ける要因は何か? 答えは複数あるだろうが、その1つはありふれた事物の中に新しい価値を見いだす視点、感性の有無だろう。もし、松尾芭蕉が池に飛び込むカエルの立てた水音にグッとくる感性を持っておらず、平凡で瑣末な出来事として見過ごしていたならば、ともすると、後世に残る俳人としての評価は無かったかもしれないのだ…。

 普通なら無自覚に消費、廃棄してしまいがちな日常的な材料から服やアクセサリーなどのファッションアイテムを作り出し、一部のファッション業界人を唸らせている女子大生がオーストラリアにいる。ブリスベン出身のアレクサンドラ・ルイス・シャンピオン・ハケットだ。


■デコ筆箱でクラスメイトを沸かせたナチュラルボーンデザイナー

 アレクサンドラ・ルイス・シャンピオン・ハケットは、ロイヤルメルボルン工科大学でデザインを専攻する女子大生。いや、今年卒業予定のため、つい最近までは学生だった…、というのが正確なところだろうか。

 そもそも、彼女がデザイナーとして評価された最初の体験は小学生の時にあった。

Backyard Opera」のインタビューによると、8歳の時、彼女は自分でデコレーションした筆箱を作り、150個以上を友人に売ったというのだ。

 当時、授業の終了時間前、彼女のロッカールームの前には彼女オリジナルの筆箱を注文する同級生で行列ができたという。幼い頃から見る者のハートを掴まずにはいられない作品を生み出す、優秀なデザイナーとしての片鱗を見せていたようだ。

 12歳の頃、両親にミシンを買ってもらったことをキッカケに、彼女は洋服作りを始める。そして高校時代、学校行事の一環だったファッションショーに参加するうちに、大学でファッションを学ぶ志を固めるにいたる。


■IKEAバッグやラーメンの空き袋……思いもよらぬ材料からクールな洋服を


 彼女が持つ最大の才能は、普段目の前にあるアイテムに面白みを見付け出し、臨機応変、即興的に組み合わせることで、ちょっと奇妙なバカカッコいいファッションアイテムに仕立てあげることだ。

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