性的虐待、レイプ、死体性愛…! 46年間もみ消され続けた、英・人気タレントのおぞましい性犯罪

 2011年に84歳で死去したイギリスの国民的人気タレント、ジミー・サヴィルが生前、常習的に周囲の未成年を含む人々に性的虐待を加えていたことが暴露され大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。今回、捜査当局によるこれまでの捜査の発表が行われ、公にされた数々の犯行の詳細がさらに大きな衝撃をもたらしている。

性的虐待、レイプ、死体性愛…! 46年間もみ消され続けた、英・人気タレントのおぞましい性犯罪の画像1子供番組に出演する暴行魔、ジミー・サヴィル 画像は「YouTube」より

■犠牲者の多くは入院患者

 この衝撃的なニュースが出始めた当初は、テレビ局のスタジオなどで出演する一部の少年少女を性的に弄んでいたことが報じられていたが、彼の“裏舞台”は主にボランティアスタッフとして勤務していた国営病院施設で、被害者の大半は入院患者たちであったことが明らかとなった。

 6月25日、捜査当局の報告によるとジミー・サヴィルの犯行場所となった国営病院は28カ所にものぼっており、5歳~75歳までの少なくとも103人の犠牲者がいることがわかった。最初の犯行は1962年、36歳の時にはじまり最後の犯行は2009年、彼が82歳の時まで実に46年間もの間、病院を舞台にして性的な虐待が常習的に繰り返し行われていたのだ。

 最も犠牲者の多かったイギリスのリーズ総合病院では、性的虐待を受けていた者は60人にのぼり、そのうち3人はレイプに遭ったことが判明している。

■常習化していた性的虐待の数々

Daily Mail」の記事によれば、当時16歳の匿名の女性は彼にレイプされ、さらに不運なことに妊娠してしまい、無理やり堕胎させられたそうだ。

 悲惨な事件はこの他にも枚挙にいとまがない。

 犠牲者の大多数は10代の少女だが、若い看護婦(女性看護士)の被害者数も19人にのぼっている。以下の被害報告はそのほんの一例だ。

・ディグビー・メンタルヘルス病院では1970年に女性が駐車場でレイプ被害に遭う。
・バーケンヘッドにあるセント・キャサリンズ病院では当時14歳の少女が、ベッドに飛び込んできた彼が全身を触ったと訴えている。
・ブロードムーア病院では、入浴中の全裸の女性入院患者たちを常習的に覗き見し、何度となく不適切な発言を吐き、2人の患者を含む少なくとも5人を虐待していたという。


■死体性愛趣味と義眼から作った指輪

 さらに驚くことに、彼の犠牲者は入院患者たちだけではなかった。

 ボランティアスタッフとして病院を頻繁に訪れていた彼は、病院内のどこでも出入りが自由であった。時には霊安室にも入り込んで、“お相手”を物色していたのだという。

 リーズ総合病院では、霊安室で彼が遺体を転がして弄び、セックスやオーラルセックスに耽ったり、男女の遺体を組み合わせて様々なわいせつなポーズをとらせて楽しんだりしている姿が何度も目撃されていた。

 遺体から取り出した義眼を持ち出し、後に、それを指輪に加工して身に着ける趣味もあったという。公の場でこの指輪をはめた彼の姿が何度も写真に収められているが、その指輪の“秘密”を知っていた者は病院関係者の極少数の者だけだった。

 また、おかしなことに、彼は周囲に自らの“死体嗜好”を隠すこともなくおおっぴらに語っていたことも明らかになっている。ある病院スタッフは、彼から「母親の遺体と5日間共に過ごした」という話を聞かされたという。

■無視される犠牲者たち

 彼の犯行はしばしば、病院内のロビーや廊下などで公然と行われていたという。病院のスタッフたちも何度も目撃しているにもかかわらず、彼の行動を咎めることはしなかった。それを裏付ける証言も多数あり、特にジェーンの告白は衝撃的なものとなっている。

 現在57歳で、10代の頃から10年間をリーズ総合病院で過ごしていたジェーンは、ジミーと出会ってしばらくは、ちょっとしたお土産なども毎回のように持ってきてきてくれるジミーに対し、親切な印象を抱いていたという。しかし、ある日病院のスタッフに「ジミーが会いたがっている」と声をかけられて病院の地下室に連れて行かれた

 そして、既に部屋にいたTシャツと短パン姿のジミーは彼女を見るなり抱きつき、キスし、体をまさぐりセックスを強要したのだ。彼女をここに案内したスタッフをはじめ、院内の何人もの人間がこの犯行を知っているのは明らかだった。その後、彼女は看護婦にレイプ被害を訴えたが、一笑に付されてしまい、そのことがいまだにトラウマとなっているそうだ。


■多額の寄付を集めるセレブが野放し状態に

 ではなぜ、病院側は犯罪の事実を知りながら彼を見逃し続けたのか? その裏には、彼が病院への寄付金を募るチャリティー活動に熱心な慈善家であったことが挙げられる

 特に1968年からは、病院ラジオ局の仕事で定期的に病院に通うようになり、病院のボランティアスタッフの一員として多くの権利を取得。そのため、病院内のどこにでも自由に出入りでき、霊安室の鍵さえ自由に使えていたことがわかっている。


■病院の隠蔽体質

 もちろん、病院スタッフの何人かは目に余るジミーの虐待を病院の上層部へと報告しているが、何の反応もなかったこと語っている。また、ブロードムーア病院で起こった性的虐待のいくつかのケースで、捜査当局は病院側の“故意の”見逃しが行われていたと判断している。

 この事件の捜査委員会に召集された保健省大臣のジェレミー・ハット氏は、国と国営病院を代表して、犠牲者をこれまで無視し続けてきたことを謝罪している。

 テレビやラジオ出演を中心に“一風変わった人間国宝”としてお茶の間を魅了し、絶大な人気を集めていたジミー・サヴィルが、その裏側で行っていた極悪非道な性的虐待の数々は想像以上に悪質なものだった。衝撃を受けるとともに、彼が存命の間にこれらが暴露されなかった事実は、セレブの行動を大目に見てしまうイギリス社会の問題点を浮き彫りにしているといえるだろう。イギリスの階級社会の闇とも捉えられるこの事件の問題の根は深そうだ。

 今後、わが国でもますます介護施設などが増えることを考えると、病院内の弱者を狙った卑劣な犯行への対策は決して他人事ではないと感じた次第である。
(文=仲田しんじ)

参考:「Daily Mail」ほか

仲田しんじの記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

性的虐待、レイプ、死体性愛…! 46年間もみ消され続けた、英・人気タレントのおぞましい性犯罪のページです。などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル