ひっそりと消えたNHKの昼の顔!!実は怖い、放送界の大問題とは?

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 この春、フジテレビのお昼の顔ともいえる「笑っていいとも!」が32年の歴史に幕を下ろした。しかし、いいともに先駆けてNHKからお昼の風物詩がひっそりと姿を消していたことはあまり知られていない。

 NHKのお昼から消えたもの。それは、時計の時報である。アナログ時計が映し出され、5秒前からカウントを行い、秒針の動きも再現されていた。生真面目なNHKらしいシーンともいえるが、地上波デジタルが始まった2011年7月24日以降、時報は流されていない。

「時計が表示されなくなったのは電波の遅延があるためです。これはNHKに限らず、すべての地上波デジタル放送に該当します。地デジは放送のデータを送信時に一度圧縮し、解凍しているため、タイムラグが生じます。遅れは最大で4秒ほどになると言われています」(放送技術関係者)

 なるほど、少し遅れて聞こえてくるわけですね。…と、お笑い芸人いっこく堂の衛星中継のネタのようにノンキにかまえているわけにはいかない。この遅延は大問題をはらんでいるのだ。

「当然、緊急地震速報や、北朝鮮の弾道ミサイルの発射速報の第一報も遅れることになります。ミサイルは発射から着弾まである程度のタイムラグがあるでしょうが、大地震はすぐやって来るので1秒2秒の遅延も問題ではないでしょうか」(前出・放送技術関係者)

 確かに4秒あればできる対策は無数にある。生命に関わる貴重な時間をあらかじめ奪われているのは、由々しき問題ではないか。

 遅延をめぐる話にはもう1つ興味深いエピソードがある。アメリカで行われているという〝6秒ディレイト〟がそれだ。

 6秒ディレイトは文字通り、生放送を6秒間遅れで流す行為。放送禁止用語など不穏当な発言があっても、ピー音をかぶせるなどして取り消せるというものだ。いわば、放送事故を未然に防ぐための予防措置である。これは、自主規制というテレビメディアのタブーに挑んだ森達也の労作『放送禁止歌』(知恵の森)の書籍版において、デーブスペクターが紹介している。

 現在のところ、日本において〝6秒ディレイト〟が行われている報告はない。しかし、実際に行われていたとすれば、地デジ電波の遅延4秒と合わせて最大10秒の遅れが生じることになる。

 テレビに映し出されるものは真実とは限らない。これは、よく言われたフレーズであるが、そこに10秒間のタイムマシンが存在するとしたら…。あまり想像したくない世界である。
(文=平田宏利)

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