ニュースに出てくる“再逮捕”って何? ― 被疑者への精神的なダメージ

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■警察が再逮捕するワケ

――捜査を続行するための手段として使われることもある、と。

「殺人事件や巨額詐欺事件のような、世間の注目を集める大事件の場合に起こりえますね。例えば、殺人事件の場合は『死体遺棄』で逮捕し、さらに『殺人』で再逮捕、という流れが多いです。ニュースで騒がれた被疑者が、1カ月以上、起訴もされずに取り調べを受けているのは、再逮捕で長期間取調べを受けている可能性が高いでしょう。

 ただ、再逮捕が取り調べ延長のためだけに使われているかといえば、そうでもありません」

――ほかにはどのような場合があるのでしょうか?

「容疑を否認している被疑者に対する精神的ダメージを与える手段としても使われる…というウワサがありますね。

 例えば、大麻や覚せい剤の容疑で勾留されている人物がいるとします。初めは薬を所持していた『薬物所持』で逮捕・勾留。その人物が期間中、ずっと容疑を否認し、23日後には不起訴になって釈放される…はずです。ところが、今度は「薬物使用」の容疑で再逮捕、という場合があるそうです。
 
 この時は留置場の外や、ひどいときには警察署の前に刑事が立って、逮捕状を見せられることもあるのだとか。23日間、厳しい警察の取調べに耐え、やっと自由になれると思った瞬間にもう一度、となった人物の心情を慮ると、心苦しいですが、手続き上は合法です」

 刑事事件の被疑者の多くは逮捕されて身柄を拘束される。罪の報いという見方もあるが、罰は裁判で裁かれるのである。推定無罪の被疑者や被告人が、法の網の目をくぐるようなやり方で、長期間の拘束を強いられるのは、冤罪を生み出す土壌になる可能性もあるだろう。

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