丑の刻参りで逮捕される!「呪いと刑法」の意外な関係とは?

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■丑の刻参りのお作法~いつ、どうやって行うのか? ~

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 丑の刻参り…と言われるため、もちろん相手を呪う儀式は、「丑の刻」に行う。丑の刻というのは現代の時間に直すと午前1時から3時ごろが当てはまる。真夜中に神社の御神木を白装束で訪れ、そこに藁人形をあてがい、憎い相手へ恨みの念を送りながら、五寸釘を打ち込んでいくのである。

 この儀式を7日間続けると、悲願は成就されるという。だがその反面、丑の刻参りをしている姿を人に見られたら効果がなくなるとされている。しかも近年では、効果が無くなるどころか、呪いの念が自分自身に返ってきてしまうという物騒な説も唱えられており、人を呪わば穴二つの事態になることもあるという。


■丑の刻参りの刑法学 ~呪いで人を殺すと捕まらない?~


 恐ろしい呪術である丑の刻参りは、今現在も実行している人がおり、神社や寺の裏林の木に時折、五寸釘で藁人形が発見されるという。
 
 呪術によって人を殺そうとする行為が止まない大きな理由は、
 
“呪術で人を殺しても殺人罪に問われない”

 ためだろう。

 日本をはじめ、多くの先進国の現代刑法は、オカルト現象を否定している。科学的かつ合理的な方法でなければ、いくら殺意があっても相手を殺した証明ができない。そのため、呪いで人を殺しても殺人罪では捕まらないのだ。

 司法の世界ではこれを“不能犯”と呼び、科学的に不可能だとされる方法で相手を殺したと言い張る者がいた場合も

「それは恨んでいた相手が、たまたま死んだだけ」

 という解釈をされるのである。


■丑の刻参りの刑法学 ~殺人罪で捕まらなくても、他の罪には抵触する~

 では、丑の刻参りを行い、刑法的に全然問題ないかといえば、そうではない。実は他の法律にはしっかり引っ掛かり、悪質だと判断されれば、逮捕の可能性も出てくる。上記のお作法通りに丑の刻参りを行った場合に抵触する法律は、
 
・不法侵入罪
・器物破損罪
・脅迫罪

 の3つだ。

 不法侵入というのは、私有地内に勝手に侵入する行為。神社や寺は一応、誰でも入れるオープンな場所ではあるが、多くの神社や寺は私有地だ。そのため、裏林の木や御神木などを目指し、夜中に侵入する際に発見された場合、管理者が警察へ通報すれば、不法侵入罪が成立してしまう。丑の刻参りを人に見られると、帰ってくる災厄はこのこと……、ではないだろうが、夜中にお寺などをウロついていると、違法行為として咎められるのは当然だ。

 次に器物破損罪である。丑の刻参りは、他人の所有物である樹木に、断りもなく釘を打ち込むため、立派な破壊行為に当たる。器物破損罪は親告罪なので、被害者が警察に告訴しない限り、事件化することはないが、7日間も連続して木に釘を打ち込んでいれば、不法侵入罪と同じく通報されてしまう可能性が高い。

 最後に脅迫罪だ。この刑罰が丑の刻参りに適用されるのは、ひとつ条件が必要なる。それは、

“自分が丑の刻参りをして、呪っていることを相手に告げる”

 場合に限られる。

 丑の刻参りをしているという不気味な行為が、相手に恐怖感を与えるからこそ成立する。従って、丑の刻参りを行っていることが相手にバレなければ、この罪も適用されないのだ。

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