街に潜む、本当に危険な「危険ドラッグ」製造工場

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危険ドラッグ

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※イメージ画像:Thinkstockより

 2014年7月、千葉県千葉市若葉区の鉄骨平屋建ての作業場で火災が発生した。

 この火災の第一報は、

「爆発音がした」

という119番通報だった。火事は、建物の一部を焼くだけで鎮火されたが、駆けつけた消防や警察が、工場内に小分けされた白い粉末や植物片を発見したのである。

 工場内には温風乾燥機のような機械もあり、現場にいた工場の作業員によると、

「お香を作ろうと薬品を使って、ヒーターで乾かしたら爆発した」

と述べている。

 千葉県警は、ここが危険ドラッグの製造工場であるとみて、本格的な捜査に乗り出している。

■同じ頃石川県の七尾市でも…

 千葉県の火災騒動とほぼ同じ頃、北陸の地方都市、石川県七尾市の倉庫でも、危険ドラッグの製造が行われていることが発覚し、東海北陸厚生局麻薬取締部によって摘発された。
 
 この倉庫を利用した工場からは、麻薬の粉末や危険ドラッグの原料と思われる植物片のほか、乾燥機や計量器など450点ほどが押収されている。

 立て続けに危険ドラッグの製造拠点が摘発された。このことから分かるのは、巷で流通している危険ドラッグは、原料こそ中国など海外で製造されているものの、実際の調合は日本国内で行われているということだ。しかもその製造現場は、地方都市の中の何の変哲もない工場や倉庫である。

■危険ドラッグは葉っぱに化学薬品を吹きかけたモノ 葉っぱそのものはただの雑草

 今回摘発された工場では、海外で調合された麻薬効果があるものの、指定薬物に指定されていない薬品を、乾燥させた草に噴霧。その後にさらに乾かすという製造方法がとられていた。

 この時使用する草は、その辺に生えている雑草だとも言われており、特に薬効成分やお香成分をもつものを使っているわけではないらしい。

 そうした過程で問題になるのは、危険ドラッグの“キモ”である薬品が、どうしても草に噴霧する際にムラができることである。一応危険ドラッグを作るにあたって、噴霧する薬品の濃度や量をなど定めた“マニュアル”が存在する。だが、製造している場所は環境管理が整った薬品工場ではなく、街にある倉庫などだ。どうしても仕上がりに差ができてしまう。

 効能が弱くとも、命の危険がある危険ドラッグ。薬品を異常に濃く噴霧した草を吸ってしまえば、使用者自身の命はおろか、他人をも巻き込む重大な問題さえも引き起こしかねないことが危惧される。早急な摘発が望まれる。

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