ヒルサイドの絞殺魔 ― 12歳を強姦、洗濯洗剤注射拷問…、最恐に後味が悪い連続殺人事件の顛末!

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■逮捕後も悪あがきを続けるケネス 謎の女ヴェロニカの登場

多くの連続殺人鬼は思う存分やりたいことをやったからか、逮捕後は堂々と自分の犯行を認めることが多い。捜査官に自慢気に殺したことを語る犯人も少なくない。しかし、天性のウソつきであるケネスは往生際が悪かった。裁判では、「自分にはもう一人の人格がある。スティーヴ・ウォーカーという男で、そいつの犯行だ」だと言い、責任無能力がないと主張。自分で選んだ精神科医の「解離性同一性障害(多重人格障害)」の診断を手に声を荒げた。しかし、検察が選んだ精神科医が「解離性同一性障害者は2人以上の人格を持つんだよ」と告げると、ケネスは「あ~そうそう。ビリーという奴もいるよ」としどろもどろに言い、ウソだとばれた。最終的に「反社会性パーソナリティ障害」と「サディズム」であると診断され責任能力ありと判断された。

velonica09.jpgヴェロニカ「criminalminds.wikia」より

 しかし、ケネスはあがき続けた。連続殺人鬼が大好きで刑務所に入っている彼らに熱烈アプローチレターを送りまくっていた「連続殺人鬼グルーピー」ことヴェロニカ・コンプトンから、ケネスは「女性が連続殺人鬼になることをどう思う?」というラブレターを受け取ったことで、彼女を利用しようと計画。「自分に面会しに来て欲しい。その時にビニール手袋に入れたボクの精液をこっそり渡すから、それを持ってワシントンへ行き、若い女性を殺して欲しい。遺体にはボクの精液をつけてくれ。こうすれば捜査は混乱するし、ボクははめられただけ、真犯人はまだ自由の身なのだと思わせることができる」と提案した。ヴェロニカは彼の言葉通りに行動するが、最後の最後で殺すことができず、1980年10月3日に逮捕された。そして裁判では重罪として裁かれ、少なくとも1993年まで服役するよう言い渡された。

 ヴェロニカとの計画が失敗に終わったことを知ったケネスは、彼女が逮捕された翌日、「世界のみなさまへ」というタイトルの手紙を書き公開。それはアンジェロこそが真犯人で自分は無関係だというものだった。アンジェロはこのケネスのバカげた悪あがきを黙ってやり過ごすのが賢いと思ったのか、何も言わずにいた。おかげで裁判は延びに延びた。最終的に判決が出たのは、1983年10月と11月。ケネスとアンジェロは、それぞれ強姦殺人罪で有罪となり、終身刑を言い渡された。


■刑務所内で略奪再婚したアンジェロ

 刑務所の中でもアンジェロの無類の女ったらしは廃れることなく、隣の独房に入っていた囚人の妻が面会に来るたびに遠くから目でモーションをかけ、ノックアウトされた彼女は夫と離婚し1986年にアンジェロと再婚。アンジェロの犯罪内容が強姦、殺人で、かつDV、モラハラ常習者であったことから、2人きりで会うことは許されなかったが、女性は幸せだったと回想している。

 ケネスは刑務所に入ってからも世間に反発し続けた。1992年には自分の顔が犯罪者トランプに使われたのは著作権に反するとして8億円を超える慰謝料を払うよう求める裁判を起こした。ケネスは、「自分の顔はトレードマークで、このトレードマークを利用して犯罪を行った」と主張したが、認められるわけはなく、訴えは却下された。

 アンジェロは2002年9月21日、心臓発作を起こし独房で一人きりで死んだ。享年67歳。ケネスは2010年に仮釈放を申請したが却下され、次は2025年の74歳のときに仮釈放を申請できることになっているが、認められる可能性は低いだろうと見られている。さらに、ケネスには余罪があると見られており、「アルファベット殺人事件」と呼ばれている3人が殺された連続殺人事件も彼の仕業ではないかという説もある。もしそうだとしたら、ケネスはアンジェロとタッグを組む前から人を殺していたことになるが、ケネス逮捕へと繋がった単独犯行が雑過ぎたため、「アルファベット殺人事件」はケネス以外の真犯人がいるという見方も強い。

 なお、ケネスの指示に従おうとしたヴェロニカだが、2003年に刑を終えて釈放された。今、彼女はどこで何をしているのかは不明である。

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