錦織圭の活躍で注目浴びた、96年前のレジェンド・熊谷一弥選手! 想像以上の偉業に迫る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0

 しかし、これほどまでの成績を残しながら成績に満足をしなかった佐藤選手は、なんとヨーロッパ遠征の帰国中にマラッカ海峡に投身自殺をしてしまうのである。

 このニュースに当時世界中が驚きに包まれた。オーストラリアのテニス・ジャーナリスト、ブルース・マシューズは自著『ゲーム・セット・栄冠-オーストラリア・テニス選手権の歴史』(全豪オープンの歴史書)にて、「当時の観客は(佐藤の試合を通して)生死をかけた闘いを見ていることに気づかなかった。(今となっては)探り得ない佐藤の心は(5度の準決勝敗退を)天皇と日本国民を失望させる、耐え難い屈辱とみなした」と述べている。もし生きていれば四大大会を制していたかもしれないのに…だ。

 日本テニスの黎明期に活躍したレジェンド、熊谷一弥選手は應義塾大学を卒業後、現在の三菱東京UFJ銀行に勤務するようになり、ニューヨーク駐在員としてアメリカに拠点を移した。テニス活動は続けるものの、地位としては一介のアマチュアプレイヤーに過ぎなかった。そして、1968年8月16日、故郷の大牟田市で77歳の生涯を閉じた。これは、テニスの4大大会が初めてプロ選手の出場を解禁した年であった。

(アナザー茂)

関連キーワード

コメントする

画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。