「これからはバッタが美味しい季節です」虫食いの前に知っておきたい5つのルール

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■知っておきたいむしくいルール・その2

【甲殻類アレルギーの人は、虫を食べるべからず】

 動物の筋肉中には、トロポミオシンというタンパク質が含まれている。その中でも特に甲殻類の持つトロポミオシンはアレルギーを引き起こしやすい傾向があるのだ。昆虫は甲殻類と近い生き物であるため、同様の反応が起こる可能性が高いとされている。
 
 そのため、人に虫料理を勧める際には、必ず甲殻類アレルギーの有無を確認したほうがいい。同じ理由から、サプライズで虫を食べさせたり、強要したりするのはもってのほかだ(アレルギーがなくてもどうかと思うが)。アレルギーの無い人も、体調が悪い時は食べ慣れないものに反応する場合もあるため、念の為控えたほうがいいだろう。ちなみに過去に“ゴキブリ早食いコンテスト”で死亡者が出た事件の原因は、アレルギーでも毒でもなく窒息死である。さらに余談だが、「トロポミオシン」って、何だかテクノポップバンドの名前みたいである。


■知っておきたいむしくいルール・その3

【同定できない虫には、手を出すべからず】

 野生昆虫を捕まえると「コレ、何の虫?」、となることもある。そのように同定(その個体が何の種であるか判明させること)できない虫も、食べてはいけない。なぜなら虫には毒を持つものがいるからだ。中でもやっかいなのが加熱しても分解されない毒を持つ、マメハンミョウなどである。
 
 ほかにもいろいろな種類はあるが、確実なのは図鑑で毒があると報告がある虫、毒性のあるものを食べる虫、刺激毛のある虫を食べないことだ。間違っても「虫の闇鍋」なんて馬鹿げた遊びはやめておこう(やらないと思うけれど)。


■知っておきたいむしくいルールその4

【採取ルールの確認も必須!】

 狩猟に規則や釣りに禁止区域があるように、所有者のいない野生生物だからといって、好き勝手に捕ってはいけないのは、もはや常識。虫の場合も、採集禁止の公園や立ち入り禁止の河川敷は多い。里山などで採集する場合も、むやみに樹木を傷つけたり、草花を踏み荒らしたりしないよう気をつけたい。
 
 また、タガメ(国産)など、絶滅危惧種の捕獲はもちろんダメ。その地、域外で採った虫を放すこともルール違反のひとつである。ペットショップなどで手に入れた外来種を放すのは、生態系を乱すため、言うまでもなく厳禁だ。
 
 採れたてを味わうため、アウトドアでキャッチ&イートを楽しむ人もいるだろう。その際は“直火でたき火をしない”など、アウトドアの基本ルールも頭に入れておきたい。「純粋に自然を楽しみたいだけなのに!」なんて主張もあるかもしれないが、これらを守れなければ、自然愛もただの妄言に…。


■知っておきたいむしくいルールその5

【“食用外のものを扱っている”という自覚を持つ】

 今年7月に韓国で、チャイロコメノゴミムシダマシ(通称・ミールワーム)が食用許可を受け、また9月には再来年から7種類の昆虫が合法的に食卓に上るだろうという報道があった。しかし日本においては、まだまだ食用として認められていない虫がほとんどである。そのため、特にペットショップの養殖昆虫を扱う際は“ペットの生餌用昆虫を、目的外に利用している”という自覚を持つことがとても大切だ。
 
 また、昆虫飼育者としてのマナーも最低限身に着けたい。不快感を覚える人も多い虫やは虫類を公共の場で見せびらかせば、迷惑行為にもなり得るし、生体を不適切な温度帯に長時間さらすなどは、昆虫食云々以前の問題だ。

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