新宿署に実在した“特命係”の闇 ― 男性憤死事件の真相を隠蔽する「特命捜査本部」とは?

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 “新宿署は容疑を告げずに連行していた。そのため、特命捜査本部の設置は、違法捜査であると指摘されるのを危惧したためではないか…”尚美さんはそう思っている。

 その後、特命捜査本部では、110番通報記録の内容を一転し、女性から原田さんを加害者とする被害届の提出を受けたと変更している。さらに、供述調書によると男性が亡くなっているにもかかわらず、女性が「できれば相手の男の人とは話し合いで解決し、早く終わらせてほしい」と述べたとしている。結果、被疑者死亡のまま書類送検。不起訴となった。

 テレビドラマ『相棒』の「特命係」では正義感をもって杉下らが捜査を行ない、事件を解決に導く。しかし、現実の“特命係”は、事件をねつ造し、死者にむち打つものになっている。この事件は【新宿署痴漢冤罪憤死事件】として、遺族の母親が2011年4月、東京都に対して国家賠償法に基づく損害賠償訴訟を起こした。第一回口頭弁論は同年6月に行われ、すでに3年が経っている。だが、まだようやく証人尋問のメドがついた段階でしかない。
(文=渋井哲也)

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