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天野ミチヒロ

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

【今回の映画 『2000人の狂人』】

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2000人の狂人』(キングレコード)

 ジャン=リュック・ゴダール監督の『気狂いピエロ』(1965年、フランス・イタリア合作)は、「気違い」を読み方はそのままで「気狂い」と表記変換した邦題として知られているが、誰もが1度は「きぐるいと読むのか?」と疑問に思ったことがあるだろう。実際、近年では「きぐるいピエロ」と意識的に読ませた電波媒体もあり、かつて民放で『ピエロ・ル・フ』という原題の片仮名表記で放映された例もある。

 これに似たケースで、80年代にキングレコードから発売されたビデオ『2000人の狂人』は、DVD時代になると、同社から再発売されたビデオとDVD(当初はビデオとDVDの併発)で『マニアック2000』という、原題『TWO THOUSAND MANIACS!』に準じたしょっぱいタイトルに改題された。「狂人」という言葉は、某社の用語マニュアルで「できるだけ使わない」という記述を見たことがある。「気違い」「片輪」などは「絶対使ってはいけない」レベルだ。配給側は取扱注意作品に慎重な配慮を要求されるのだが、やはりファーストインパクトは強烈だ。経緯は定かではないが、キングの最新ソフトでは、再び『2000人の狂人』でリリースされているので、溜飲を下げたマニアも多いことだろう。


■怪作中の怪作! 絶叫モノのあらすじ

 本作はタイトルに負けず劣らず強烈な内容で、1963年に世界初のスプラッター映画『血の祝祭術』を発表し、「ゴア(血糊)のゴッドファーザー」と呼ばれたハーシェル・ゴードン・ルイスが、1965年に南北戦争終結100周年を記念して作った怪作中の怪作。

 冒頭、「ヒ~、ハァッ!」と合いの手も楽しげなカントリー・ミュージックが流れ、ホラー映画を感じさせない雰囲気に面食らう。米国南部の街道で2人の男達が標識を操作し、北部ナンバーの車だけをプレザント・バレーという村へと誘導していた。迷い込んだ3組のカップルは、100年祭開催中の村人達に大歓迎を受けるが……。

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