神戸女児遺棄事件と類似 ― シンガポール犯罪史上最も後味が悪い「黄娜殺人事件」の悲劇とは?

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 トゥックの死刑は2006年11月3日に執行された。彼には24歳になるインドネシア人妻と3歳になる息子がおり、最後の別れの時間を与えられた後、絞首刑が執行されたと伝えられている。逮捕後からトゥックの精神状態は非常に不安定で、裁判でも証言台に立てないほどだったため、死刑にすべきではないという声も多く上がっていたが、認められなかった。

RE-TOOKRENG.jpg画像は、豪邸の購入を伝えた記事より「asiaone

 黄娜の葬儀だが、シンガポールの葬儀サービスの好意により大々的な葬儀が無料で執り行われた。8歳で命を奪われた、黄娜の死を悼む何千人もの人が弔問に訪れ、黄娜のためにと服やおもちゃ、大好きだったというハローキティのプレゼントなどが大量に贈られた。また、金持ちの華僑たちから多額の香典も集まった。その後、黄娜には生命保険がかけられていたことも明らかになり、母親の黄淑英と継父の鄭文海は娘が死んだことで、信じられないほどの大金を手に入れたと報じられた。

 それだけでなく、黄淑英はもともとシンガポールに不法滞在していたこと、鄭文海は窃盗罪で2年半服役していたことも暴かれ、「黄娜は、不幸な人生を歩んできた」「何のために生きてきたのか」と伝えられるように。黄淑英と鄭文海は、連日のメディアの取材攻撃に耐えられなくなり、トゥックの裁判が始まる前の2004年11月29日、逃げるように中国に帰国した。

 事件から5年後の2009年。シンガポールのメディアが、黄淑英と鄭文海が大豪邸を建てたと写真つきでスクープした。8歳で我が子を殺され、ある意味彼らも被害者だといえるのだが、そんなことはおかまいなしで、メディアは2人が黄娜の死により手に入れた大金でよい暮らしをしていること、「黄娜の死で得た豪邸」だと批難した。黄淑英と鄭文海は、香典の一部を寄付したと発表したが、香典の合計額やどこの団体にいくら寄付したかは明かしていないため、今なお胡散臭い目で見続けられているという。

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