アノ製薬会社の圧力にほかならない!? 危険ドラッグが野放しだった理由

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 2007年2月14日、大塚製薬株式会社はGWファーマシューティカルズと、がん疼痛治療剤である「サティベックス」の米国における開発・販売のライセンス契約を締結した。これにより、大塚製薬はアメリカで独占的にサティベックスを販売できることになった。サティベックスの成分は合成カンナビノイドである。カンナビノイドには副作用のない鎮痛効果があるのだ。

 要するに、サティベックスは医療用として販売されるマリファナ様物質であり、合法ハーブなのだ。そしてGWファーマシューティカルズこそが合成カンナビノイドの量産に成功した製薬メーカーである。

 大麻を巡っては、アメリカで医療用として一部認可されるなど規制は緩和される方向に動いている。その大きな要因がサティベックスであり、それに伴う巨大な利権だ。アメリカでは認可待ちだが、イギリスでは2010年から販売が始まっており、欧州での売上は5,000万ポンド=約85億円と見積もられている。

 もしサティベックスを日本で販売することになったら、合成カンナビノイドを合法とする法的な抜け道を用意しておく必要がある。それが2013年になるまで合成カンナビノイドを泥縄式に放置した理由ではないのだろうか? しかし合法ハーブ市場が無視できなくなるほど大きくなり、暴力団らの資金源となったことを受けて包括指定に踏み切ったのではないか?

 危険ドラッグにしても、すべてを包括指定しないのは、製薬会社との関係があるからだと考えるのは穿ちすぎだろうか。一方で麻薬として排除しながら一方では薬として利用する道を残さなければならない。その苦肉の策の間を突いて、危険ドラッグは誕生したのである。

・川口友万の過去記事まとめはコチラ

文=川口友万/サイエンスライター/著書『大人の怪しい実験室』

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