デンマークの孤島で新発見されたヴァイキングの要塞! 明らかになった、海賊たちの意外な一面とは?

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■イギリス侵攻のための軍事施設だった!?

vikingfortress2.jpg画像は「wikipedia」より

 さて、今回の新発見に貢献したのが最新鋭のテクノロジーだ。ヨーク大学の協力により、同大の研究員ヘレン・グッドチャイルド氏率いるチームが、土壌の磁場における差異を測定するマシンでこの要塞を探り当てることに成功した。チームに参加したオーフス大学の中世考古学者セーレン・シンデバーク教授は、「この驚異的な新技術は要塞の詳細画像を3日もせずに我々に明かしてくれた」と感嘆している。

 この要塞は10世紀後半のハーラル一世、もしくはその息子スヴェン一世の時代に作られたという説が有力だ。父のハーラル一世は、ノルウェーとデンマークをキリスト教に改宗させた王として知られ、息子は1013年にロンドンを陥落後、デンマーク人として初のイングランド王位についた人物だ。スヴェン一世は、イギリスへの侵略準備のため、この要塞を軍事訓練施設または兵舎として使用したのではと考えられている。だが、デンマーク・キャッスル・センターのキュレーターであり、発掘メンバーの考古学者ナナ・ホルム氏は、今回の要塞はハーラル一世より以前に建設された可能性もあり、ことによればデンマークの歴史を根底から覆す可能性すらあると述べている。

 現在、ごく一部の発掘作業が始まったばかりで、全貌解明までには時間がかかりそうだが、1,000年の歴史を塗り替えかねない新発見からは、しばらく目が離せそうにない。
(文=佐藤Kay)

参考:「NZ Herald」、「Telegraph」ほか

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