「養豚業者は“豚トロ”を絶対に食べない」は本当か? 都市伝説を養豚場関係者に聞いてみた

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■養豚場関係者が話す「豚トロ」の真実

 養豚業者がそんな肉の流通事情を知らないわけはない。
 
 改めて言っておくが、「豚トロ」というのは、もともと焼肉屋がネーミングしたモノで、正式な食肉の部位ではない。ただ評判が良かったため、他の食肉業界(飲食産業含む)が流れに乗り、ブームを狙っただけなのだ。

 ただ紛らわしい広告には、一般の消費者からも疑問があがっているようで、JAROは広告主に「豚トロ」を表示するのであれば、かっこ付きで「ネック」や「バラ」など、規制にそった表示をするように注意喚起している。

 少なくとも食肉業界は、食べたらすぐに害を及ぼすほど、薬まみれの肉を流通させてはいないはずだ。この件について養豚場の関係者が話してくれた。

「豚トロというと、こちらとしては首周りの肉という認識があります。そこに薬を打つため、残留薬物を懸念しているのでしょう。ですが、と殺場に連れて行くためには薬を打ってから一定の期間空けないといけないという規則があるんです。たとえば、Aという薬物ならば、打ってから1週間は時間を置く、などですね。おいそれとその期間を破って出そうものならば、保健所から営業停止されてしまいますよ。また、確かに首に注射をウチますが、と殺場で厳しくチェックされており、さきほどの薬の期間はおろか、注射痕があるものでさえ、食用肉に加工することができません。私は国産しか知りませんが、こと国内産の豚に関してはほぼ安全と言ってもいいのではないでしょうね。産地さえしっかりしていれば食べますよ」

 ネットのウワサとは違い国産豚の「豚トロ」ならば、私たちの食卓に並べるのに抵抗は必要ないようだ。

文=ごとうさとき

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