モーゼは本当に“海を割った”!? フィクションではなかった、「モーゼの奇跡」!!

 その上でドレウス氏は、様々なデータを用いて当時の地形状況や気候をコンピュータモデルで再現。東から強烈な風を吹かせると、嵐のようにラグーンの水面が波立ち、海水が西へと追いやられることを確認した。時間にして4時間程度だったという。また19世紀後半、エジプトに軍事介入した英国軍の記録にも、現地で強風が吹きラグーンの水が完全に無くなっていたとの記述が見られるという。さらに同様の現象は、エリー湖(北米大陸五大湖のひとつ)などでも観測されているとした。

コンピュータモデルで再現した様子「YouTube」より


■伝説と史実の関係

 ドレウス氏の研究は、モーゼが“海を割った”エピソードが史実かどうか証明するものではない。しかし奇跡と思われた現象が、特定の条件下によって発生し得るということを明らかにした。来年1月30日、モーゼの活躍を描いた大作映画『エクソダス:神と王』も公開されるようだが、彼が“海を割った”エピソードを、完全なフィクションと言い切ることはできないのだ。

 過去には、神話上の都市とされていた「トロイ」の存在を固く信じ、実際に遺跡の発掘に成功したシュリーマンの例もある。世界に伝わる数々の伝説には、その成立に現実の出来事が影響を与えている例が少なからず存在するのかもしれない。なんとも心ときめく話である。

参考:「The Washington Post」、「Smithsonian.com」、他

文=編集部

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