【納得】友近のコントがウケる科学的根拠とは?

 1月15日放送の『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ系)にお笑い芸人の友近(41)が出演し、お客さんに共感されるネタ作りの秘訣を語った。

 友近は、単独ライブのネタを作る時、「ああ、それ分かる!」というお客さんとの共感を大切にしているという。そうやってネタを作ってきた結果、お客さんにウケるコントの登場人物には共通点があることを発見した。それは「お客さんも友近も苦手なタイプのキャラクター」という法則だ。

 ストレートにおもしろい人物ではなく、「こういう人、あなたの周りにもいませんか? こんなちょっと苦手な人」という人物をコントに登場させると、お客さんは笑ってくれるそうだ。司会の小堺一機(59)も友近の言葉に納得し、「好きなものが同じ夫婦よりも、嫌いなものが同じ夫婦の方が仲がいい」というエピソードを披露した。友近によると、複数の人間が集まった場合、誰か他人をほめてその感覚を共感するより、嫌な人をみんなで「こういう人、嫌だよね」と共感する方が確実に盛り上がるそうだ。

 友近の話に、ネット上では「すごい納得した」「仲良くしてくれてる人って好みはばらばらだけど、『こういうのは嫌だよね』という話が通じる人だ」といったコメントが書き込まれた。

 この友近の法則は、心理学の「ハイダーのバランス理論」という説によく似ている。「ハイダーのバランス理論」は、(X)という対象(人・物)に対して(A)と(B)という2人がいると考えると分かりやすい。

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 (X)のことを(A)も(B)も好きな場合、(A)と(B)は互いに好き同士になりやすい。(X)を(A)(B)ともに嫌いな場合も(A)(B)は好き同士になりやすい。しかし、(X)を(A)は好き、(X)を(B)は嫌いという場合、(A)(B)は嫌い同士になりやすいという理論だ。

 巨人ファン同士は仲が良く、アンチ巨人同士も仲が良い。しかし巨人ファンとアンチ巨人は仲が悪い。そう単純に割り切れるものではないが、傾向としては正しいだろう。


 ただし「ハイダーのバランス理論」の場合は、「好き」の共感も「嫌い」の共感も同じ扱いとされる。しかし「友近のネタ作り理論」では、対象を「嫌い」な者同士の方がより共感が強いことになっている。

 この原因は、社会生活と人間関係にありそうだ。どんなコミュニティでも、好きな人については周囲にアピールしやすい。しかし嫌いな人をはっきり言葉にしてしまうと、人間関係が壊れることがある。そのため「嫌いだ」とアピールすることは少ない。その隠していた気持ちを友近がネタとして解放してくれるため、観客は「よく言ってくれた」という感覚になり、大きな共感・笑いにつながるのだろう。

 とはいえ実在の人物名などは挙げず、あまりにも嫌悪感を覚えるようなネタも作らない絶妙な加減が、友近の人気を押し上げているのは間違いない。

(文=近添真琴)

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