火星に移住した場合には人体にどんな影響が生じる? ~人類火星移住計画~

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 2030年人類火星移住計画。米国航空宇宙局(NASA)がオランダの非営利団体「マーズワン」と提携し、火星への移住希望者を募集したのはご存じの方も多いだろう。世界中から20万人以上集まったこのプロジェクト、現在では100名までに絞る二次選考が終了したばかりである。ロードマップによると、最終選考を通過した24~40名ほどの人員が火星移住のためのトレーニングを行い、2018年には火星へ物資輸送を開始。早ければ2025年には先陣をきって4人が人類初となる火星移住を成し遂げ、その後2年おきに4人ずつ移住していく予定である。

「人類未踏の地」といわれる火星に今後人類が移住すると人体へ与える影響はどのようなものなのだろうか?

■火星での過酷な生活環境

火星に移住した場合には人体にどんな影響が生じる? ~人類火星移住計画~の画像1Medical Daily」の記事より

 20万人以上もの応募があった火星移住計画。早ければあと10年後には人類初の火星移住が始まるわけだが、現段階では火星から地球に戻る技術がなく、火星へ行ったら地球へ戻ることはできない片道切符の移住である。

 米マサチューセッツ工科大学の研究者は「68日以内に最初の死者が出る可能性が高い」と発表しており、火星で何の危険もなく生きながらえるという保証はまったくなく、文字通り“命がけ”で火星へ行くのだ。

 また火星は地球との類似性をよく指摘されているが、火星環境は地球とは違いとても過酷であるという。地域や季節により差はあるが平均気温は約マイナス43度といわれており、ドライアイスのような雪が降るという。また“赤い惑星”といわれるゆえんでもある赤い荒野の土壌は、危険な過塩素酸塩(かえんそさんえん:消防法危険物第一類に該当し、過熱や衝撃、摩擦を加えると燃焼し爆発する強力な酸化剤である)などを含んでいることがわかっている。これらの粉塵は機器の故障を招くだけでなく、発がん性物質が含まれており、長時間体をさらすと被爆し、人体の甲状腺に害を与えるといわれている。

 また、火星はほとんど真空である。宇宙服を着用せずに外出すると涙、粘膜、唾液、血液など体中の水分が徐々に蒸発していき干乾びてしまう。

 仮に大気圧を制御できる宇宙服を着用していたとしても、火星で生存していくには不十分であり、地球の約38%しか重力のない火星では筋力の著しい劣化や、免疫力の低下により骨租そしょう症腎臓結石、さらにうつ病などの精神病も併発するといわれている。火星移住者たちがその後どのように殖民していくのか心配する声も多く、妊娠、出産を経験するとしたら火星で誕生する胎児にどのような影響があるかが懸念されている。

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