【日本怪事件】「人を殺してみたかった」少年 ― 殺人のための殺人事件か?

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【今回の事件 豊川市主婦殺人事件】

 2000年5月1日、愛知県豊川市金屋元町。豊川稲荷にほど近い静かな場宅街で、事件は起きた――。

 その日、少年は胸の中で膨らんでいた殺人願望を今日満たすと決めていた。しかし、誰を殺すとは決めていなかった。そして、放課後、ソフトテニス部の部室にあったゲンノウ(大型のカナヅチ)をカバンに入れて学校を出た。

 表札にある名前から「老人だろう」と目星を付けて、少年は木造家屋に入った。逮捕後に少年は老人を狙ったり理由として、「若い未来のある人はいけないと思った」とも語った。あまり抵抗されないだろうという目算もあったようだ。

 入って行くと台所にいたのは、その家の主婦(68歳)であった。驚いた主婦の頭に、少年はゲンノウを振り下ろす。血が噴き出したが、主婦は叫んで助けを求め、なかなか絶命しない。少年はその場にあった包丁を手にとって主婦を刺し、やがて悲鳴はやんだ。騒ぎを聞きつけて家の主(=夫)が戻り、少年ともみ合いになった。左官職人だった被害者の夫は年を取っても力が強く、少年に馬乗りになられながらも、包丁を持つ彼の手を掴んで離さなかった。少年はやっとの事でそれをふりほどくと、その場から逃げ出した。

 夫の通報で警察と救急車が駆けつけたが、搬送された病院で主婦の死亡が確認された。

 少年は電車を乗り継いで、名鉄犬山線・中小田井駅にたどり着いた。そこの近くの公衆便所で一夜を過ごす。

 5月2日、少年はあちこち電車で移動した末、名古屋駅ビルの1階にある交番に入っていった。「自首します」と少年は口にしたのだが、正確にはこれは出頭であった。少年は現場にカバンを置き去りにしていたが、そこには彼の生徒手帳があり、すでに手配がされていたのだ。

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