そんなものまでNGか! テレビが絶対に触れてはいけない“宗教タブー”

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 日本のテレビ番組には様々な規制が存在する。基本的には表現の自由があるため、法律によって放送内容が制約されるわけではないが、それぞれのテレビ局が自主規制として“タブー”を設けているのだ。

 タブーとされている事象を扱えば、放送局は蜂の巣をつついたような騒ぎになるという。そんな“タブー”のひとつが「宗教に関するタブー」だ。

「放送は基本的に中立公平でなければいけませんから、宗教を否定も肯定もできません。ただ、1995年以前はもう少し緩かったのですが、95年以降は宗教に関することを報道番組以外で触れることはほぼ厳禁となりました。報道番組であっても、細心の注意を払っています」(テレビ局関係者)

 1995年とのことだが、今から20年前に何があったのか?

「オウム真理教(現アレフ)です。地下鉄サリン事件などを起こして宗教のイメージを圧倒的に悪くしました。もちろんオウムは例外中の例外で、ほとんどの宗教団体は犯罪行為はしていないわけですが、ただでさえ触れにくかった宗教の話題が、絶対的なタブーになったのです」(同)

 たしかに、オウム真理教の印象はあまりにも強かったが、関連する事件のおかげで95年以降はあらゆる制約が新たに生まれたそうだ。

「当時の放送禁止用語としては『オウム』や『真理』、さらには『ヨガ』などのワードもNGになりました。報道番組や情報番組以外ではほとんど使用禁止でしたね。『ヨガ』は後に一大ブームが起きて番組でも扱うようになりましたが、それでも十年近い歳月がたってからですしね」(同)

 ヨガという言葉をしばらく聞かなかった裏にはそんな事情があったようだ。さらに、規制は言葉以外にも及び、その一部は今も継続されているという。

「神社神道であったり、キリスト教関連は緩いんですが、今でもクリスマスを扱う際には宗教色に気をつけるように言われますし、初詣客で賑わう神社からの中継の際にも、神社をどう紹介するのかとナーバスになっている上司もいますよ。さらにパワースポットという表現も当初は問題視されましたし、縁結びの神様などとして神社を紹介する際にもストップがかかるケースもありました。それほど宗教を扱う際には、上のほうはナーバスになっているんです」(同)

 そもそもは公平な放送を心がける意味で宗教を扱う際には注意が払われていたようだが、今ではもはや宗教という言葉そのものが刈られてしまっているようなものらしい。今後もこの宗教タブーがテレビからなくなることは当分ないという。
(文=吉沢ひかる)

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