恋人をバラバラにした16歳の少年に“影響を与えたモノ”とは? 英国で実名報道された残酷な少年犯罪!

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  川崎中1殺害事件、佐世保高1女子殺害事件など相次ぐ残虐な少年事件が注目を集めている日本だが、昨年、イギリスでは、少年が犯したある残虐事件が大きく報じられた。少年を犯行に駆り立てたものとは、一体何だったのか――? 


■16歳少年が17歳少女をバラバラ殺人

恋人をバラバラにした16歳の少年に影響を与えたモノとは?  英国で実名報道された残酷な少年犯罪!の画像1殺害された恋人、エリザベス「DailyMail」より

 2014年1月24日、イギリスのサリー州東部の静かな町オクステッドで16歳の少年が17歳のガールフレンドを殺害する事件が発生した。

 2人は同じオクステッド校に通っており、少年は放課後、自分の部屋に交際していた少女を招き入れ、キッチンナイフで頭と首、背中を滅多刺しにして殺害。その後、樹木医として働く父親ののこぎりなどの工具を使い少女の身体をバラバラに切断した。

 切断した手足はサランラップに包んでゴミ袋の中に入れ、きつく縛ってベッドの下に隠し、胴体に緑色の園芸用ビニールシートでかぶせたところで、姉の1人が大学から帰宅。少年は落ち着いた様子で、「エド(別の人格)が僕にとても悪いことをさせた」と告白。姉を残虐殺人現場となった部屋へと連れて行き、驚愕した姉は警察に通報した。

 検死の結果、少女の死因は複数刺されたことによる失血死と判明。手首や指にも切られた傷があり、「殺されたくない!」と激しく抵抗したことを物語っていた。

■残虐性から、実名で報じられた少年

恋人をバラバラにした16歳の少年に影響を与えたモノとは?  英国で実名報道された残酷な少年犯罪!の画像2画像は、「metro」より

 イギリスでは原則18歳未満の少年が審理される場合は匿名でという報道制限がある。しかし加害者が少年であっても、殺人などの重罪の場合は少年裁判所ではなく刑事法院により成人と同じ公開陪審裁判が行われ、成人と同じ刑罰が下されるため、成人同様に顔写真付きの実名報道をすることが多い。そのため、この事件も逮捕直後から被害者だけでなく加害者の写真も掲載され実名で報じられた。


■明らかになった、少年の素顔

 少年の名はスティーブン・マイルズ。英大手タブロイド紙『デイリー・メール』によると、マイルズ一家は事件の5年前に町に引っ越してきたとのこと。近隣住民はスティーブンのことを、「よく見かけるけど、いつも頭を下げて歩いており、挨拶もしない子だった」と証言し、自閉症じゃないかと噂していたと語った。

 スティーブンは確かに精神病を患っていた。2012年4月に自傷と幻聴が始まり、心配した両親が彼を精神病棟に連れて行ったという記録が残っていたのだ。そこで長期にわたる治療を受け、2013年10月に「だいぶ回復している」として退院許可が下りた。しかし、精神状態は不安定なままだった。一家と親しいという消息筋は『デイリー・メール』に、「少し前に自殺しようとしていたスティーブンを父親が必死で止めた」と明かしており、事件直前は誰かを傷つけずにはいられない精神状態にあったようだとも伝えらている。

 スティーブンは被害者であるエリザベス・トーマスと学年は異なるものの政治学を選考しているという共通点から交際を開始。純粋で正義感が強かったというエリザベスは、「自閉症のため、困難を抱える彼と一緒に戦うの」「私はほかの女子とは違うの。彼を助けるの」と言い、周囲が心配するようなスティーブンの言動にも理解を示した。しかし、事件直前は限界を感じていたようで、親しい友人に「別れたい」ともらしていたそうだ。

 警察の捜査に協力したスティーブンの元交際相手は、「彼はよくどうやって人を殺すかについて語ったいた」「わたしも殺されかけたことがある。力いっぱい首を絞められて…、2秒ほどで手を放したけど、彼は大笑いしていた。『息ができないじゃない!』って怒ったら、『それが目的だろ!』って笑ったわ」と証言している。また、スティーブンは元交際相手に対して、「お前も誰かを傷つけろよ」と勧めたとも明かした。

■有名ドラマに感化されていた!? 

 逮捕直後、スティーブンは警察の取り調べに対して、アメリカの『デクスター 警察官は殺人鬼』というテレビドラマに影響を受けたと供述。部屋からは『デクスター』のDVDボックスが発見され、スティーブンがエリザベスに対して、「オレとデクスターの性格はとてもよく似ている。共通点が多いんだ」と語っていたという友人の証言もとれた。

『デクスター』は、「マイアミ警察の血痕鑑識官デクスター・モーガンが、法律の網の目をすり抜けて殺人を繰り返す凶悪犯たちを捕獲して殺害し、記念に彼らの血をコレクションする」というクライム・サスペンス。毎回、血まみれのグロテスクなシーン、セクシュアルなシーン、地上派では放送されない禁止用語が台詞の中にあるため、アメリカでは17歳未満は視聴しないようにという「TV-MA」に指定されている。

・10歳の弟を殺した17歳少年

恋人をバラバラにした16歳の少年に影響を与えたモノとは?  英国で実名報道された残酷な少年犯罪!の画像3画像は、アンドリュー「cbsnews」より

 実は、2009年にもこの『デクスター』に感化された少年が殺人を犯す事件が発生している。2009年11月28日、アメリカのインディアナ州の小さな田舎街で17歳のアンドリュー・コンリーが10歳の弟、コナーの首を絞めて殺害。逮捕された直後の取調べで、「知ってるかな。ショータイム局で放送されている『デクスター』。デクスターは悪い人たちを殺す連続殺人鬼なんだけど、彼になったような気分だよ…彼のような気分だ」と言い、ドラマの主人公に強い憧れを持っていることを明かした。

 アンドリューは、中学生の頃から人殺し願望を抱くようになり、犯行の数週間前、ガールフレンドに、「ドラマのような連続殺人鬼になりたい」と打ち明けていた。精神鑑定では、幼児期から精神障害を患っていた可能性が高いと診断されたが、犯行時に責任能力はあると見なされ、保釈なしの終身刑が言い渡された。

 感情の表出が乏しく、「人間がなぜ喜んだり悲しんだりするのか、自分には理解できない」と何事にも無関心なアンドリューだが、収監後も『デクスター』には強い関心を抱き続けた。面会に訪れた友人に最新エピソードの内容を聞き、「すげぇ。とうとうあの人を殺したのか」「デクスターも逮捕されるってことだよな? 超クールじゃん」と大興奮していた。

 しかし、スティーブンの場合、『デクスター』を見てあのように人を殺したいという欲望を抱くようになったかもしれないが、アンドリューのように突発的なものではなかったと検察官は主張。「計画された上での殺しだった」「姉の帰宅が遅ければ、計画した通りに遺体を処分しただろう」と指摘した。

 スティーブンは殺人容疑で逮捕された後、精神保健福祉法により精神鑑定を行うため精神病棟で拘束。その際に行われた精神鑑定では、「統合失調症ではないため刑事的責任能力はある」とされ、幻聴や「エド」という人格は精神的不安から出たものであり、自閉症であることも多少関係すると診断された。

 サリー州のギルフォード・クラウン裁判所は昨年10月、スティーブンが、ホラー映画や死を連想させる気味の悪いものに魅せられており、『デクスター』を見習い殺人をしたいと思っていたと述べたうえで、「本件は滅多に起こらない残虐極まりない殺人事件だ」と言い、殺害の罪を認めたスティーブンに対して終身刑を言い渡した。

 裁判が行われていた間中、無表情で感心のないそぶりを見せていたスティーブンは、判決が下ったときも涼しい顔をしており罪悪感のかけらもないといった様子だったと報じられている。

 なお、終身刑であるものの25年後には保釈申請可能という条件がついているため、40歳過ぎたスティーブンが刑務所から出てくる可能性があるとのこと。しかし、何年たとうが彼の「人を傷つけたい。殺したい」という願望は無くならないだろうという世間の声は多く、2040年前にスティーヴンの保釈反対運動が行われることは間違いないだろうと見られている。

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