未来のインディ・ジョーンズになるために! 「古代遺跡を新発見する方法5つ」をジャーナリストが説く!

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未来のインディ・ジョーンズになるために! 「古代遺跡を新発見する方法5つ」をジャーナリストが説く!の画像1画像は、奈良県明日香村小山田遺跡/SankeiNews YouTube動画

 今年1月、奈良の小山田遺跡で巨大な古墳が発見された。舒明(じょめい)天皇が最初に葬られた「滑谷岡(なめはざまのおか)陵」とみられている。舒明天皇は大化の改新で知られる中大兄皇子(天智天皇)の父親であり、古代史でも重要な発見と位置づけられるのは間違いない。

 突然の大発見報道に驚いた人も多かったことだろう。古墳は一辺5~80メートル。学校のプールの倍以上の規模である。これだけの古墳が、なぜこれまで見つからなかったのか。そこに疑問を抱いた人もまた多かったのではないのだろうか…。考古学者たちは一体どうやって未知の遺跡を見つけ出しているのか、考古学者崩れのジャーナリスト・丸山ゴンザレスが解説していく。

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1、広い意味での偶然

「広い意味での偶然」とは、滑谷岡陵とみられる遺跡は建て替え工事にともなう掘削で発見された。この手の工事で掘って見つかるのは偶然の要素が大きい。発見は偶然とはいえ、事前に遺跡を含んだ土地を工事するときに行政や委託された民間業者が調査することが文化財保護法で決められているので、見逃されたりすることはない。


2、調査による推定

 一般的に「考古学」としてイメージしやすい手法だ。文献や伝承などを分析したり、周辺の遺跡との関連性から推測したりする。地名から推測することもある(実際、名前に「神」や「御」という敬う漢字が含まれる土地は遺跡が多い)。いかに考古学者らしい手法といえども、行政の発掘調査の最前線でこのような時間と予算をたっぷり使うやりかたが頻繁に実施できるかというと、実情は厳しいところがある。


3、地元の人からの情報

「ここに昔の偉い人のお墓があった」「祖父の代までは裏の小山に石の棺のようなものがあった」などなど、地元の人の情報は意外に具体的で新発見に直結するものが多い。しかし、多くの場合文化財的な価値よりも日々の生活が優先されるため、「現在も残っている」という意見は少なくなる。仮に発掘調査が始まれば、不便を強いられるのは目に見えている……というのは邪推し過ぎかもないが。

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4、遺物の表面採集からの推定

 遺跡が風化して、現在まで1000年以上の時を経ている場合、その土地は畑や住宅として開墾されていることがほとんどである。そうなると古墳に配置されていることが多い埴輪や縄文時代の集落遺跡ならば、縄文土器などの破片が数多く散らばっていることが多い。そうした遺物の分布範囲から遺跡を特定することもあるのだ。そのような調査方法を表面採取(表採)という。


5、上空からの調査

 Google社が開発した世界中を上空から見ることができるサービス、Google Earth。この技術は、これまで遺跡を広大なエリアの点としてしか認識できなかったやり方を大きく変えることになった。パソコンの前にいながら、上空から遺跡を見ることができるようになったことで、周辺で未発見の遺跡を探すことも可能になったのだ。日本ではまだそれほど成果はあがっていないが、今後の成果が見込まれている。

 遺跡の発掘はこのように伝統的な手法のみならず最新のテクノロジーも駆使しているが、偶然の発見もまだ多い。つまり未発見の遺跡は日本中に存在しており、今後も数多くの遺跡が発見されていくことだろう。
(文=丸山ゴンザレス/考古学者崩れのジャーナリスト)

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