殺害後に無残な遺体とセルフィーした16歳少年 ― 犯罪者たちの自己顕示欲とSNS

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 一般人も有名人も大統領も、世界中の誰もが気軽にセルフィーする時代になった。セルフィーとは、プライベートな自分を自分で撮影する自撮り写真のことで、FacebookやTwitter、インスタグラムなどのSNSに投稿するのを目的にすることが多い。自分が気に入ったキメ顔を撮影することができるのも、人気の要因だろう。

 このように、スマートフォンの普及やSNSの浸透とともに定着したセルフィーは、実は意外なところで役立っている。犯罪者たちが、犯行の前後、そして最中にセルフィーしてSNSに投稿。それが証拠となり検挙、そして逮捕される事例が増えているのだ。

■17歳少年の場合

 ペンシルベニア州ピッツバーグの大型ショッピングセンターで、17歳のタロッド・ソーンヒルがライバル関係にあるギャングのメンバーと側にいた通行人2人を銃で撃つという事件が発生。タロッドは現場から逃走したが、犯人に違いないと密告され、警察は彼のSNSアカウントを調査。事件の数時間前、インスタグラムに投稿された自撮り写真での服装と、事件現場付近の警備カメラで撮影された犯人の服装と完全に一致したため逮捕された。


■セルフィーが引き金となり、逮捕された男たち

殺害後に無残な遺体とセルフィーした16歳少年 ― 犯罪者たちの自己顕示欲とSNSの画像1画像は、「mandatory」より。セルフィーする犯罪者たち

 ほかにも、盗んだiPhoneで撮影したセルフィーが自動的に被害者のSNSに投稿されてしまい、逮捕された男。銀行強盗に使った武器を得意げに持ったセルフィーが動かぬ証拠となり逮捕された男。刑務所内で持ち込み禁止のiPhoneを使いセルフィーしてSNSに投稿し大幅に刑期が延びた男たちなど、あまりにも間抜けな爆笑ケースもある。犯罪者たちの自己顕示欲は、それほどまでに強いということなのだろう。

■顔面がグチャグチャの遺体とセルフィー

 今年2月4日。ペンシルベニア州ジャネットの郊外の住宅街で16歳のライアン・マンガンが殺害されるという事件が発生した。ライアンが殺されたのは自宅で、帰宅した母親が遺体を発見。顔面を銃でぶち抜かれ血まみれになっているという残酷な姿だったと地元メディアは報じた。

 難航するかと思われた少年殺害事件だったが、容疑者は2日後にあっけなく捕まった。スピード逮捕に繋がったのは加害者が撮影したセルフィー。殺害したばかりの被害者と一緒に写った、前代未聞のドヤ顔セルフィーだったのである。

 逮捕された容疑者は、ライアンと同じジャネット高校に通う、クラスメイトのマックスウェル・マリオン・モートン、16歳。マックスウェルはライアンの自宅に行き、椅子に座った彼の顔面を至近距離で9ミリ拳銃で撃ち殺害。グロテスクなまでにグジャグジャになった傷跡がよく見えるよう頭を上げ、遺体がきちんと写る位置に立って得意げな微笑みを浮かべ、セルフィーした。

 マックスウェルは遺体と撮影した写真に、わざわざ自分の名前を書き込む画像処理をした後、「スナップチャット」という画像共有アプリに投稿。このアプリに投稿した写真は10秒以内に消滅し、その後は閲覧不可能となる。「自分が殺害した遺体とのセルフィーを見せびらかしたいけど、Facebookとか記録が残るのはまずい」と思ったマックスウェルにとっては、この上なく最適なアプリだったのだ。

 しかし「スナップチャット」ユーザーは要領を得ており、「お宝」だと思った画像はすぐに保存する者が多い。マックスウェルのセルフィーもとある少年によって保存され、それを見た少年の母親が驚き警察に通報。警察はすぐにマックスウェルの自宅に行き、容疑者として逮捕。家宅捜査の結果、殺害に使った拳銃が地下室に行く階段の裏で発見された。

 マックスウェルは、「誤って銃が暴発してしまった。殺意など全くない事故だった」と主張しているが、「誤って殺した友人と、ドヤ顔でセルフィーするはずがない」と見ており、第一級殺人罪、未成年者の銃の不法所持などで起訴。成人として裁判 にかけられることになった。

 捜査にあたったウエストモーランド郡の検察官は、メディアに取材に対して、「30年以上のキャリアを持つ私でも、犯人が殺害した被害者とセルフィーするなんて事例、聞いたことがない」「事件の鍵を握る証拠として裁判でも使わせてもらう」とのコメントを寄せた。

■犯罪者のSNS投稿が増加

 事件の加害者がSNSに犯行に関する投稿をすることは年々増加傾向にあり、2012年の調査によると、5人の4人の警察官が事件捜査を行う際、FacebookやTwitterをくまなくチェックするという。

 昨年12月ニューヨーク州の警察官2人を射殺し自殺したイスマーイール・ブリンスリーは、犯行前、インスタグラムに銃の写真を投稿し警官を殺害すると宣言。事件直後にも血のついた自分の靴の写真を投稿し、世界中を震撼させた。しかし、殺害した遺体とドヤ顔でセルフィーをし、自慢げに「スナップチャット」へ投稿したマックスウェルの方がサイコパス度は高いという声が多い。

 実はマックスウェルに殺害されたライアンもインスタグラムをやっていた。今でも閲覧可能な彼のインスタグラムには、本物の拳銃やライフルを持った何枚ものセルフィーや、18歳以下であるにも関わらず喫煙している写真、彼女といちゃついている写真などで埋め尽くされており、ティーンのギャング絡みの殺人事件だった可能性もあるのではとも囁かれている。

 理由は何であれ人を殺すことは重罪であり、殺したばかりの遺体とセルフィーをし、SNSに投稿するなどあってはならないこと。しかし、警察は今後、殺害した遺体とセルフィーをし嬉々としてSNSに投稿するサイコパスが次から次へと出てくるのではないかと懸念している。

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