【閲覧注意】自殺から“狂気”が消えた日 ― 「自殺中継動画」が教えてくれる大切なこと

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――エロ・グロ・ビザール・放送禁止……一般的なメディアでは掲載できない、されないジャンル専門のアンダーグラウンドカルチャーを追及する「モダン・フリークス」編集長・福田氏が選ぶ本当にヤバイ映像シリーズ!!

 後編では、ごく普通の若者たちが自殺を中継するようになったきっかけと、自殺に対する価値の変化についてお送りする。

【放送禁止映像 自殺のインターネット中継(後編/前編はコチラ)】


■アメリカで黒人大学生が服薬自殺を「Justin.tv」で中継

 08年11月19日、アメリカのフロリダ州で、その後のインターネット社会にとって、ひとつのきっかけとなる自殺が行われた。

 19歳になる黒人の大学生、アブラハム・ビッグス(Abraham Biggs)は、その人生において、取り立てて大きな挫折を味わっているようには見えなかった。躁鬱病を患っていたという情報もあるが、恋人や両親ともうまく過ごしている、ごく普通の若者というのが周囲の印象だったようだ。

 しかし、彼は彼にしかわからない動機で、自殺のインターネット中継を決断した。

 動画中継サイト「Justin.tv」にログインしたアブラハム少年は、ウェブカメラの前でボトルに入った錠剤を飲み、カメラの前に背を向けて寝そべった。そして、もう二度と動くことはなかった――。

 実際のところ、ネット中継中に自殺したのは彼が初めてというわけでもないのだが(少なくとも03年にはアメリカでブランドン・ベダスが行ったとされている)、この事件がアイコン化したのは、様々な要素が複雑に絡んでいることが挙げられる。

 まず問題となったのがネット社会の無関心さ、残酷さである。彼の自殺のさなか、その視聴者たちは心配をする、通報をするというよりは、はやし立てた。「自殺をする」と言いだした中継者を前に、「マジかよ」「やってみろよ」と書き込むのは、シニカルで無責任というネット住民特有の生態が明らかになった今となってはごく自然の反応に思えるのだが、事件当時は相当にセンセーショナルだった。彼が死んでしまったと判明した直後でも、「lol(英語圏のネット用語で(笑)のような意味)」と書き込まれたほどだったから、問題化したのも無理はない。

 さらに印象的だったのは、その静かな死に方である。

 有史以来、公開された場所での自殺というのは、激しいメッセージを伴うものであった。我が国の三島由紀夫然り、また、世界的に有名なところではアメリカの上院議員バド・ドワイヤー(R. Budd Dwyer)の汚職弁明記者会見中の銃弾自決もまた然り、衆人環視の元で行われる自決は、それ相応の熱量をもって我々の前に現われたものだ。

動画は「YouTube」より
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