「NHKだけ映らないアンテナ」研究者に聞いた! 我々が逃れられない「NHKの呪縛」とは?

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■フィルターだけではなく、ホントに“NHKが映らないアンテナ”も登場

 NHKのTV電波帯をカットするフィルターは、すでに2014年7月からAmazonでも発売されている。これについて、弁護士資格をもつ渡部氏に聞いてみた。

「確かに、このフィルターを付ければ、NHKの受信を目的としない受信設備という解釈ができますから、NHKと受信契約を締結する必要はないでしょう。ただ、フィルターの着脱が容易にできるような場合は『フィルター付きだからNHKの受信はできない』との主張の説得力が弱いと思われます。ですから『フィルターが初めから組み付けられている製品』を設置したなどの場合に、主張が意味を有してくるのではないでしょうか」

 ということである。

 つまり任意で着脱が容易にできる場合、その部品を外せばNHKが受信可能な設備になってしまう。「絶対にNHKの放送受信が目的でない設備」と主張したいのであれば、始めからその部品が付いており、それを取り外すとTV番組が全部見られなくなるようなモノが必要なのだ。

 ところが2015年4月に幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2015」において、再び筑波大研究室がフィルター内臓のアンテナを発表したのだ。このアンテナを使用すればNHKは映らなくなるし、外せばTVそのものが映らなくなる。まさに“NHKの放送受信目的でない設備”になるのである。


■NHKが映らないTVが商品化できないわけ

 なんだか、法の網の目をくぐるような話なのだが、いっそのことフィルター内臓のTV本体を商品化できないものだろうかと思う方もいるかもしれない。ところが報道によれば、特許の関係でNHKが映らないTVは商品化できないらしい。一体、どの特許がフィルター内臓TVの商品化を阻んでいるのか?

 そこで、フィルター開発者である筑波大の掛谷英紀准教授ご本人に聞いてみた。

デジタル放送に関してNHKが持っている特許は100以上あります。TVメーカーが特許を使っている以上、権利者であるNHKが映らないTVを商品化することはできません」

 ということだそうだ。

 つまり現在の地デジ放送システムで、NHKが持っている特許はひとつやふたつではなく、NHKの握っている特許に抵触しない地デジ対応TVなどの商品化は不可能ということだ。なぜなら、NHKの持っている特許技術を使用する以上、特許権利者であるNHKが、NHKの映らないTVの商品化など許すわけがないからだ。

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