【閲覧注意】目玉をくり抜き、頬を切り刻む!! イスラム教の奇祭「ウルス祭」とは?=インド

 世界にはさまざまな「奇祭」がある。

 町中がトマトで埋まるスペインの「トマト祭」、菜食をして身を清め、トランス状態になって火の上を飛び超えるタイの「ベジタリアン・フェスティバル」、また以前トカナでもお伝えした身体中に鉄串を刺すヒンドゥー教徒の祭り「タイプ-サム」、斬首祭り「ガディマイ・メラ(閲覧注意)」などなど――。世界各地に存在する奇祭だが、今回、ご紹介するのは、先月インド、ラージャスターン州アジュメールで6日間に渡って行われた「ウルス祭」である。


■スーフィー教の祭り「ウルス祭」

【閲覧注意】目玉をくり抜き、頬を切り刻む!! イスラム教の奇祭「ウルス祭」とは?=インドの画像1スーフィー信者が「ウルス祭」で自らを痛めつける様子 画像は「YouTube」より

「ウルス祭」は約800年前にスーフィー教の創始者のひとりであるムイーヌッディーン・チシュティー師(1141年-1236年)を称える祭りだ。行者は信仰への献身を示すため、自分の眼球をナイフでえぐったり、頬を切り刻んだり、背中に鉄串を刺したり、自らの身体を痛めつける。

 スーフィー教はイスラム教の神秘主義哲学と位置付けられている。9世紀から10世紀頃に、官僚化したイスラム法学者たちの手によってイスラム諸学が厳密に体系化されはじめたため、イスラム教が日常生活から遊離したことへの反発から成立した。

 しばしばイスラム教からは批判の対象とされたが、イスラム哲学の大家でスーフィー教徒であったガザーリーらの影響により、スーフィズムはイスラム世界において一目置かれるようになったという。その後、スーフィズムはイスラムの大きな潮流となり、特にインド・東南アジアのイスラム化において大きな役割を果たしたといわれている。

【閲覧注意】目玉をくり抜き、頬を切り刻む!! イスラム教の奇祭「ウルス祭」とは?=インドの画像2画像は「YouTube」より

■イスラム教からは異端視されているスーフィー教の祈祷

 スーフィーはイスラム教の他の宗派とは異なり、特定の聖人に身を捧げ、音楽や舞踏を祈りに用いる。このため、スーフィーはイスラム教からは「異端の宗教」として見られているのだという。

 スーフィズムの修業は禁欲的で厳しい。スーフィーは、決められた修行を段階的にこなし、準備を進める。個我からの滅却と解放、そして神との合一がスーフィーの目指すところらしい。この境地に至った者は聖者に認められ、崇拝の対象となるということだ。

 ビデオを見ていると片方の手で目を抉りつつ、もう片方の手は素早くお布施のお金を受け取っている行者もいる。予備知識なく見ると大道芸のようなもの(失礼!)と思ってしまうが、これはスーフィー教の聖者の「行」らしい。ウルス祭後の行者の眼の状態が気になるのは、筆者だけではないはずだ。抉った目は果たして簡単に元に戻るのだろうか?
(文=美加リッター)

参考:「Daily Mail」ほか

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