子どもタレント事務所は危険!? 悪質芸能事務所について業界人に聞いた

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geinoumoney.jpgcredit:Nick Ares/from Flickr CC BY 2.0

 事務所の力関係によって仕事が増減する芸能業界では、タレントを生かすも殺すも所属事務所次第といわれる。

 しかし、中には金銭を搾取する目的でタレント志望者をつけ狙う、悪質な芸能事務所が存在するとの情報をキャッチした。一体どのような事務所なのか。業界関係者に話を聞いた。

「まず、登録費などといってお金を要求する事務所は気をつけるべきです。芸能界に憧れている若者の気持ちに付け込んで、登録費用やプロフィール作成費、レッスン代などの名目で10万円以上もの実費を徴収する事務所が存在するんです。もちろん、これらのお金を支払った上で仕事が舞い込むのならばペイできますが、まともに仕事も回さないんです」(大手芸能プロダクション幹部)

 こうした被害はなぜ起きるのか? さらに詳しい手口について語ってくれた。

「この手の事務所は雑誌やサイトに情報を載せ、実際にオーディションを行う。そして、後日、合格の旨を電話で伝えます。合格を聞かされた人は『自分が選ばれた』と喜んでしまいますが、実際にはオーディションを受けた全員が合格しているわけなんです」(同)

 巧妙に仕組まれた手口に、10~20代の応募者たちはだまされてしまうようだ。金銭のために純粋な心をもてあそぶようなことは許されないが、しかし、あからさまな詐欺だともいえない事情があるという。

「芸能人の中には、仕事がない人も山のようにいます。そのため、仕事が舞い込まないからといって詐欺だと責め立てることができません。『あなたに才能がないだけだ』と言われてしまえば、それまでだからです。事務所が登録費だけを集めて営業を行っていない証拠でもつかめれば話は別ですが、そうでもしない限りは泣き寝入りですから」(同)

 では、悪質な事務所を見極めるためには、どうすればいいのだろうか?

「そもそも一般的な事務所は、所属時にお金を取ることはありません。一部では費用を徴収するケースもありますが、全体から見てごくわずかです。むしろ、本当に才能があってスカウトしたい場合には、契約金のような形で事務所が本人や親御さんにお金を払うくらいです。それだけのお金を払っても、仕事を取ってくる自信があるんです。なので、事務所にお金を要求されたら怪しいと考えるべきですね」(同)

 こうした悪質な手口で、年間十数億円を騙し取る事務所もあるという。中でも子どもタレント事務所は、両親が親心で登録費を支払うため、近年、このような事態が多発しているとのことだ。今も昔も芸能界に憧れを抱く人は多いが、このような現実があることだけは知っておくべきだ。
(文=吉沢ひかる)

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