「障害者をいじめるのか」TV関係者を悩ます、チャリティー番組の黒い噂

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 『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)に代表されるチャリティー番組は、テレビやラジオにおいて長年続いている。最近はこうした番組への批判や異論もあるが、業界人に取材をしてみると、当人たちは必ずしも番組を続けたいわけではないとの意外な本音が聞こえてきた。

「昔はチャリティー番組にスタッフとして参加することは名誉でした。しかし、今のように偽善だの詐欺だのと叩かれまくっている状況で、参加したいと思う人は少数ですよ」(テレビ番組制作会社スタッフ)

 制作する側の人間が後ろ向きな気持ちでいるようだが、それでも番組を続けるテレビ局の意図は……。

「企業がイメージ向上のために寄付やエコなどの活動を行いますが、同様の理由でテレビ局もチャリティー番組を放送するんです。でも、それはあくまでも昔の話で、今はテレビ局も手を引きたいと考えているんですよ。チャリティーをうたう以上は利益を追求できません。かなりの期間と人員を割く割に、企業としての経済的な旨みがないんです。それがチャリティーだと言われたらそれまでなのですが、テレビ局が儲かっていた時代ならまだしも、今みたいに厳しい時代にあっては、やめたいというのが本音なんです」(同)

 たしかに経済状況が厳しいとあれば、撤退を考えることもあるかもしれないが、では、なぜそうしないのか?

「寄付先の各種団体からのプレッシャーがあるようなんです。毎年行っていることを、いきなり『やめます』とは言えないそうですよ。内々にやめたいと伝えたこともあったようですが、そのときは『障害者をいじめるのか』と言われたそうで、結局は継続を強いられているんです。また、これは噂のレベルですが、番組が受け付ける募金の額にもノルマがあると聞いたことがあります」(同)

 要するに長年の付き合いから、そう簡単には撤退させてもらえない現状があるようだ。さらに、次のような疑問を呈する。

「事実、各団体にいつの間にか役員が増えていたり、入居するビルが豪華になっていたりと、『なんだか、おかしいよね』という状況があります。過去にユニセフが港区に豪華なビルを建ててバッシングされたことがありますが、各チャリティー番組の寄付先が万が一そういうバッシングに遭ってしまうと、番組が叩かれることは必至なので、本当は早めに撤退したいと思っている人も多いんです。まあ、今のところは撤退させてもらえそうにないですけどね」(同)

 チャリティー番組は、てっきり善意で制作されているとばかり思っていたが、実際はそうでもないようだ。このような事実を知り、番組を見る気も、募金する気もすっかりうせてしまった……。
(文=吉沢ひかる)

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