日本人の自信喪失が原因? 海外ロケ番組が増えた理由を考える

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「最近は視聴者も目が肥えてきているので、仕込みの人間を立てたり、他番組と同じネタをやれば簡単にばれてしまいます。その分、海外ならば、視聴者のあら探しからも逃れられる。また、海外ならば“秘境に初潜入”と銘打てば、行くだけで価値が生ずる。要は“行ったモン勝ち”なところがあるのです。ネックはタレントのスケジュール調整ですが、最近では現地取材に番組スタッフが出向くという番組も増えています」(同)

 顕著な例は、『世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?』だ。世界各地にディレクターが滞在し、取材した映像をスタジオで流すという構成が取られている。

 そこまでして、海外ロケにこだわるのは、次のような理由があるためだという。

「現在、日本は経済成長率などで近隣アジア諸外国に次々と追い抜かれるなど、国力の衰退が危ぶまれています。そのため、海外事業展開、海外移住、言語習得など、海外に目を向ける人も多いことが視聴率につながっていると見る人も多いのです。また、自国に対する不安感や自信喪失が、逆に表面的なナショナリズムをくすぐるような番組制作へとつながっている可能性もあります」(同)

 スイスの国際経営開発研究所(IMD)が27日に発表した、主要61カ国・地域対象の2015年版「世界競争力ランキング」によると、日本は27位(前年21位)と順位を落とした。一方で近隣アジア諸国では香港(2位)、シンガポール(3位)、台湾(11位)、マレーシア(14位)、中国(22位)、韓国(25位)が日本を上回る結果であった。

 海外ロケ番組の勃興には、このような現代の世相も反映されているといえそうだ。
(文=平田宏利)

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