【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れて家族6人殺害した後…!!

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 1997年11月21日。ベルギー当局が70歳になるハンガリー出身のプロテスタント教会の牧師、アンドラス・パンディを逮捕した。罪状は、元妻2人と4人の子どもたちを殺害した容疑だ。

 逮捕のきっかけとなったのはアンドラスの実娘の告発。血の繋がった実の娘アグネスが「13歳のときから父親から性的暴行を受け、家族5人の殺害を手伝わされた」と訴えたのだ。

 アンドラスの事件は大々的に報じられ、北欧中を驚愕させた。ベルギーでは前年の96年、8歳~19歳までの少女6人を誘拐、監禁、強姦した上、共犯者を含む5人を殺害した「マルク・デュトルー事件」が発覚したばかり。アンドラスはハンガリー人だが、このような凶悪な連続殺人事件が立て続けに起こったことに誰もが震え上がった。


■掘り起こされた「悪夢」

【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れて家族6人殺害した後…!!の画像1パンディ・ファミリー「Murderpedia」より

 アグネスの告発を受けてアンドラスは逮捕され、行方不明になっている家族の捜査が開始された。

 ブルッセル郊外に位置するアンドラスの家を家宅捜査したところ、膝の骨や灰状になった人骨を発見。すぐにDNA検査が行われたが、家族のものではなかった。「家族以外にも殺された人がいるのだろうか……?」捜査官は被害者の数が増えるのではと、眉間にしわを寄せた。

 家の中はまさに「殺人鬼の館」と呼ぶにふさわしい様子だった。壁紙には血しぶきが飛んだあとがあり、2つある冷蔵庫の中からは正体不明の大きな肉片が発見され、人肉の可能性が疑われた。

■牧師で子だくさん……アンドラスという男

【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れて家族6人殺害した後…!!の画像2アンドラス「Murderpedia」より

 ハンガリー人のアンドラスが、ベルギーのブルッセルに移住したのは56年、29歳の時だった。共産主義政権時代のハンガリーから逃れるように、最初の妻・イローナとアグネスを含む3人の子どもたちを連れて移り住んだ。しかし、イローナとは1967年に離婚。その後、3人の連れ子がいるエディット・フィンターと再婚して新たに子どもを2人もうけた。血の繋がった子どもは5人。連れ子3人という、子だくさんな父親だった。

 アンドラスの職業は牧師。92年に退職するまでプロテスタント教会の牧師、宗教教育の先生として働いた。ハンガリー牧師教会からの信頼も厚く、大勢の信者たちから慕われた彼は、ベルギーだけでなくハンガリーにまで家を持つほどに裕福になった。

 

■家族が行方不明に

 61年~71年まで、実に8人の子どもたちを養ってきた彼だが、86年~89年までの3年間に子ども4人と元妻2人が相次いで行方不明になるという異常事態が起きていた。

 心配する周囲に対し、アンドラスは「(消えた)家族はハンガリーに戻って元気にしている」と説明したが、連絡ひとつよこさないことを不審に思った友人たちは警察に通報。しかしアンドラスは、家族が元気でやっているということを証明する手紙やハガキを警察に見せ、「何の心配もないですよ」と平然と語った。

 後に判明したことだが、この頃アンドラスはハンガリー在住の少女2人と少年1人に「映画の製作していて、リハーサルを手伝ってほしい」と言って金を払い、「自分の子ども」を演じさせてハンガリーの親戚に会わせていた。少年少女たちは「うまく演じてくれ」と言ったアンドラスの言葉をきっちりと守り、「パパ」と呼んで子どものように振る舞ったそうだ。さらに、親戚には「子どもたちに会ったという手紙を書いてくれ」と頼んでいたのだった。


■恐ろしい殺害方法

【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れて家族6人殺害した後…!!の画像3アグネス「Murderpedia」より

 一方で、警察の取り調べを受けていたアグネスは殺人について詳しく語りだしていた。殺人方法は、射殺かハンマーでの撲殺。自分が殺したのは実母、2人の兄弟、継母と彼女の連れ子の5人。遺体はバラバラにした後、配水管清掃に使う強力なドレインクリーナーで分解してドロドロに溶かし、配水管に流して捨てたと供述した。溶けずに残った部分はと殺場の廃棄処分用のコンテナに放り込んだとも明かした。13歳から父親にレイプされてきたため、怖くて逆らう事ができなかったのだ。

 また、強姦されていたのは自分だけでなく、連れ子たちも日常的にレイプされていたと明かした。ティメアという名前の連れ子もアンドラスから日常的に強姦されていたのだが、20歳の時にとうとう妊娠。アンドラスは自分の子として育てようとしたが、耐えられなくなったティメアや継母、実母、弟らが大反対。自分に従わないことに激怒したアンドラスはアグネスに「奴らを皆殺しにしろ」と命令。身も心も支配されていたアグネスは躊躇することなく殺しを実行し、遺体を処理したのだった。最後にティメアも殺そうとしたが、カナダに逃げられてしまった。アグネスはカナダまで追いかけたが、彼女を見つけることはできず、殺害を断念。その後、家族がこつ然と消えたことを不審に思った兄も殺害。恋人と海外に移住しようと計画していた連れ子も殺害した。

■次々と発覚する事件

【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れて家族6人殺害した後…!!の画像4アグネス。同じくレイプされ、殺害された妹のTundeと「Murderpedia」より

 ベルギーの新聞は「92年、アグネスは自分と継母の子どもたちが父親から強姦などの性的虐待を受けていることや、家族の何人かが行方不明になっていることを警察に報告したが、形だけの調査しか行われなかった」と報道。もし、この時きちんと捜査をしていれば、犠牲者が減ったはずだと警察を非難した。この報道に対し、やっきになった警察はアンドラスの罪を暴くため、必死に自宅を掘り起こした。

 すると、自宅のコンクリートの下から、アンドラスが妻を募集していることを知り娘と共に面会に訪れたハンガリー人女性のである可能性が高い骨を発見。さらに、93年にアンドラスと交際していたハンガリー人女性の12歳だった娘がこつ然と姿を消したことも判明した。
  
 同じ頃、ハンガリーの新聞は、アンドラスが複数のルーマニア人孤児たちをブルッセルの自宅に招き、滞在させていたと報道。アンドラスは、89年に起こったルーマニア革命によって生まれた、たくさんの孤児たちを救済するチャリティー団体「YDNAP」を設立。「YDNAP」は、アンドラスの苗字パンディ(PANDY)を逆さ読みしたものであり、この団体が斡旋するという形でたくさんの孤児たちを自宅に呼び寄せていたのだという。しかし、この子どもたちの名前のリストや滞在期間、帰国時期については何の手がかりもないとのこと。この子どもたちもアンドラスの餌食となった可能性が高いと見られた。

 さらに98年、依頼を受けていたノルウェーの科学捜査官は、新たに発見された複数の歯が、35歳~55歳までの女性7人のものと、18歳~23歳までの男性のものだと判定。アンドラスが結婚を餌に呼び寄せたハンガリー人女性とベルギー人女性と、その関係者だろうと警察は推定した。


■被害者は数十人? アンドラスの苦しい言い訳

【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れて家族6人殺害した後…!!の画像5アンドラス「Murderpedia」より

 その後裁判が行われ、2002年3月6日、ベルギーの裁判所は、アグネスの証言にもとずきアンドラスを家族6人を殺害し、遺体をバラバラにして溶かし、排水溝に捨てた罪で終身刑を言い渡した。

 共犯者のアグネスも禁錮21年に処された。アンドラスは最後まで自分の罪を認めず、殺害したとされる家族は「全員生きている。天使を通して連絡もとっている」「これは魔女裁判だ」「彼らの死体など発見されていない。死んだという証拠などない。よって私が殺害したという証拠もないのだ」と猛反発。実の父親に強姦され続けてきたアグネスのことも「あの子は分裂病だからねぇ」と鼻で笑った。DNA検査の結果、ティメアが出産した子が自分の子だと確定しても「あの子は私の精液のついた下着を自分の陰部にこすりつける癖があった」「近親相姦などしていない」としらばっくれた。

「自由な身になる日が来たら、彼らは私に会いに来るだろう」とまで言い切り、上告までしていたアンドラスだが、2013年12月23日、体調を崩したためレーヴェンの刑務所から移送されたブリュージュ刑務所病院で死亡した。享年86歳。死因は老衰だと発表された。アグネスは服役中に乳がんを発症したため仮出所が早まり、2010年、ベルギーの修道院に引き取られ、罪を悔いながら日常を送っている。

 アンドラスがアグネスに命じた殺人は家族だけだったかもしれない。だが、彼が単独で犯した殺人事件は、結婚を餌におびき寄せた女性やルーマニア人孤児ら、数十人にものぼると見られており、北欧最悪の連続殺人鬼だと語り継がれている。

参考:「Murderpedia」ほか

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