『27時間テレビ』がつまらなかった本当の理由を業界人に聞いた

「見ていてびっくりしたのは、収録されたコーナーがあまりに多かったことです。笑福亭鶴瓶さんのコーナーやとんねるずのコーナー、中居正広さんや矢部浩之さんがスポーツをするコーナーなどが収録で、何のために27時間も生放送をしているのかと思いました。ただ、生放送の部分も小ネタレベルで面白いものはありましたが、全体的には内容が酷すぎますし、進行もグダグダでつまらなかったですから、他局ながら心配になりました。同僚とも『今のフジは、あそこまで企画力や制作力が落ちたのか』と話したくらいです」(在京キー局関係者)

 バッサリと切り捨てられた感があるが、そもそものコンセプトにも言いたいことがあるという。

「『テレビがピンチだ』と連呼して危機感を煽り、テレビの復権を目指すような演出もありましたが、そんなことは視聴者には何の関係もありませんから感情移入してもらえるわけがありません。それに『テレビがピンチ』なのではなく、正しくは『フジテレビがピンチ』なのですから、そこを煽って、昔のフジテレビの勢いを見せるような内容のほうがよかったように思います」(同)

 たしかに、この意見は一理ある。しかし、この発言に関して別な人物から興味深い話も聞けた。

「そもそもは『フジテレビがピンチ』という内容だったと聞いています。フジの上層部をつるしあげる、自虐的な内容のバラエティ企画メインの予定だったようですが、上層部がストップをかけたと聞きました。理由は『フジテレビが自らをピンチと名乗るのはプライドが許さない』ということのようです。フジテレビは自分たちがテレビ業界の牽引役だと自負しているので、そういうことはやらないと判断したそうです。そのおかげで内容が大幅変更になり、準備期間もないままにグダグダな内容になったと言われています」(テレビ番組関係者)

 このような裏事情があったとは驚きだが、この期に及んでもプライドが優先されるとは何とも残念な状態だ。しかし、厳しい意見が向けられた今年の『27時間』を反省材料に来年こそ面白い番組を見せてくれることを祈っている。
(文=吉沢ひかる)

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