ももクロが目指す先はダチョウ倶楽部!?
“AKB48ジャナイ感”がいい? 世間がももいろクローバーZに「好感」をもつ理由
――芸能記者兼・テレビウォッチャー加藤が「なんかヘンだよ、この芸能人。このテレビ番組、ちょっとアレじゃない?」と感じた時に書くボヤキコラム。
来年2月に、初のドームツアーを実施することが決まったももいろクローバーZ。デビュー前にはNHKホール前で路上ライブを行っていた彼女らだったが、2012年に紅白歌合戦出場、14年には彼女らの夢であった国立競技場でのライブを成功させるなど、確実にステップアップしてきた。ここまで彼女らが上り詰めたのは、ファンや本人たちの力はもちろんではあるが、周囲の大人たちの姿勢がほかとは違うものであったからではないか。
「2年ぐらい前ですかね。ももクロのライブ終了後に記者会見をやるっていうんで、行ったんですよ。その会見後、わざわざ報道陣用に部屋を取ってくれて、スタッフが手作りのおにぎりを出してくれたんです。飲み物も2リットルのペットボトルを5種類くらい用意してくれていました。気遣いが素晴らしいというか、天狗になってないというか、その手作り感に好感が持てましたね」(芸能ライター)
ももクロのマネジャーは、かつて同じ事務所である沢尻エリカを担当していた川上アキラだ。「別に発言」で世間を騒がせていた沢尻の自宅に報道陣が張っていたとき、川上は彼らにチューペットを振舞ったこともあるという。
そんなももクロに対して、AKB48はどうだろうか。
「2年くらい前の総選挙に行ったんですけど、当日、雨が降りましてね。ですが、報道陣に用意されていたのは雨ざらしの客席。雨の中、パソコンを持ち込んで作業しましたよ。こちらも仕事なので、別にいいんですよ。でも、もうちょっと何か気遣ってもらってもいいのかなあと思いましたけど。あ、一応、ご飯を用意してくれてはいましたね。まい泉のカツサンドとパックのお茶。ビニール袋で『はい』って手渡されました。いいんですよ。別に。まい泉のカツサンド。おいしいですもんね…」(芸能記者)
このホスピタリティの差はどこからきているのだろうか。
私はその立場の違いにあると思う。AKBはすでにおニャン子クラブで一世を風靡した秋元康がプロデュース。ももクロはアイドルのプロデュースをしたことがなかったスターダストプロモーションが所属事務所。いわばAKBが読売ジャイアンツだとしたら、ももクロは樽募金でおなじみの広島カープ。さらに、ももクロは殿様商売ができるAKBとは違う方法論をとった。ゲリラ戦法である。
AKBの劇場前でビラを配り、ファンを煽り立てて、プロレスを意識したパフォーマンスやパロディを行った。また布袋寅泰や大槻ケンヂ、中島みゆきなどに楽曲を提供してもらっている。さらにはライブの解説者として南海キャンディーズ・山里亮太やアンジャッシュ・児嶋一哉を呼び込んで盛り上げる。とにかくあげればきりがないほど手法を凝らし、ももクロは、アイドルファンだけではなく、プロレスファンやロックファン、お笑いファンなどを味方につけていった。このやり方はエンターテインメントのマジョリティにカウンターをくらわせた。世間は常に判官びいきである。とにかく弱いものや少数派の味方になる。そうして、ももクロは国民的アイドルの地位まで駆け上がっていったのだ。
今年5月、フジテレビ『ボクらの時代』でリーダーの百田夏菜子は「SMAPさんや嵐さんみたいなグループの女性版になりたい」と語っていた。
ももクロのよさは、何をしでかすかわからない全力感やとにかく楽しんでほしいというホスピタリティにあるのだと思う。周りの大人たちも同じ方向を向いているからこそ、ファンがついてきたのだ。ももクロはSMAPや嵐ではなく、国民的なダチョウ倶楽部を目指すべきである。上島竜平が地面を蹴ったら皆が飛ぶみたいな、定番のギャグを磨くべきなのだ。結婚しても出産しても全力で国民を楽しませる。酸素ボンベを舞台上に置きながら全力で踊りまくる。それがももクロのとるべき道なのだ。
(文=加藤宏和)
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