魔女狩りで5人の女性が村人からリンチされ、死亡 ― 鉄の棒、石、ナタ、斬首…残酷なインドの実態

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■魔女狩りの背景

 なぜ、現代のインドでこのような「魔女狩り」がよく起きるのだろうか?

 前出の5人の女性が殺された事件では、犠牲者の娘の1人が「母はカツラをかぶっていたが、そのカツラは子供を犠牲にして作ったものだと村人は信じていたようだ」と話した。また一家6人が襲われた事件では、村に呪術師がいて医者の真似事をしていた。しかし殺された夫は村の呪術師を信じず、子供が病気になれば遠くの病院に連れて行き、学校にも通わせていた。このように過疎の村では「人と違う事をする」、「子供に教育を受けさせる」など、普通は何ら問題にならないような事から「魔女」の烙印を押されてしまうようだ。

 オリッサ州合理主義社会の実現を唱える「オリッサ・レイショナリスト・ソサエティ(Odisha Rationalist Society)」のデベンドラ・サター氏は、少数民族が住む過疎地から迷信を無くすための活動を行っている。そして彼女は、政府はもっと過疎地の教育や経済の発展に目を向ける必要があると力説する。「貧しい地域の人々は病気になっても医療を受けられないため、迷信を信じるのです。また彼らには教育の機会もありません。政府が彼らに学校や医療施設を与えない限り、状況は変わらないと思います」と語る。

 インドで起きている「魔女狩り」は、まるで中世の魔女狩りのようだ。村人から嫉妬や反感をかうと、いつの間にか「魔女」と呼ばれ、夜いきなり村人に襲撃されるのだ。貧困や教育を受ける機会の不足、医療体制の遅れがこのような事件の根底にあるのは間違いないだろう。インドは広大な国だ。貧富の差も激しく、あくまでも富める者は裕福だが、貧しい者は極めて貧しい。インドの過疎地の人々にも、IT大国の輝きが差し込むことを願いたい。
(文=三橋ココ)


「Five women accused of practising witchcraft beaten to death by villagers in India | Breaking News」 動画は「YouTube」より


参考:「Daily Mail」、ほか

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