“ご利益不明”の私設パワースポット!? 東京・世田谷に鎮座する“テル子”女神像!!

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 通常、この手の像が祀られている場所の傍らには、その由来やご利益などを記した碑文などが掲げられているものだが、この像の周囲には、そうしたものは一切見当たらない。あるのは草花と、閑散とした空気と静寂のみだ。しかし、何度もこの地を訪れればわかるように、時折、真新しい花が手向けてあり、また雑草がある程度伸びてくると、手入れをした痕跡があるなどといった変化が確認できる。それらはおそらく、時折この敷地内で見かける老女が、中心となって行っているものなのだろう。そうした意味を踏まえると、この像と敷地は、私設のパワースポットと言うべき代物なのかもしれない。

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 先日、久々にこの地を訪れた際に、このテル子女神像をとりまく多くの草木は、照り付ける太陽の下、ついにその全体を埋め尽くし、もはやゲームソフトの『ドラゴンクエスト4』のボスのひとりであるデスピサロを彷彿とさせる最終形態へと突入していた。

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 テル子像に似た横顔を持つ老女に会釈して、再び路地を歩き出すと、遠くから天麩羅を揚げる香ばしい油の香りが漂ってくる。下校途中の子供たちが吹くリコーダーの音が聞こえる。その深い蔦の中で、彼女のつぶらな瞳は、一体何を見つめているのだろうか。
(写真/文=Ian McEntire)

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