有吉弘行がコミケで取り憑かれた“アノ妖怪”とは?

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 それでも私は気力をふりしぼって、サークルスペースをさまよってみたのが、結局、数十分で疲労困憊となってしまった。途方に暮れた私はなんとかサークル席に戻り、パイプ椅子に座ってぼんやり過ごし、1日を終えた。

 それにしても私と有吉はなぜ、これほどまでに疲れ果て、動けなくなってしまったのだろう。思うに、これは妖怪の仕業ではないだろうか。

 水木しげる著『決定版 日本妖怪大全』(講談社文庫)によると、水木氏は第二次世界大戦中、南方で不意に敵に襲われて、ひとり暗いジャングルを前進したが、あるところで疲れ果てて前に進めなくなってしまったのだという。途方に暮れた水木氏はその場に腰を下ろして一休みした後、立ち上がると、何事もなく進むことができたそうだ。

 このときに水木氏を疲れさせた妖怪は、『ゲゲゲの鬼太郎』で有名なあの“ぬりかべ”だという。有吉と私は人間が生い茂る人間密林をさまよい歩いた。そして、水木氏と同様に疲労困憊となり前進することができなくなってしまった。これは間違いなく“ぬりかべ”のせいである。今後、興味もないのに、しがらみだけでコミケに行かなくてはならないような人がいたら、妖怪をウォッチしてしまわないように気をつけてほしい。
(文=加藤宏和)

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