目をえぐり出し、内臓を食す…!! 身長47cmの小人が演じるカルト映画『ラットマン』の恐怖

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■あらすじ■

 カリブ海の島(ロケ地はドミニカ)にある、ホームレスが住んでいそうな廃屋の一室(助手と博士のふたりだけで、衛生環境も何もない廃屋での遺伝子操作実験って、メッチャ危ないぞ!)。無造作に床に置かれている実験動物が入った飼育ゲージや鳥かごがあり、そのひとつに掛けてあった布を博士がめくると、なんとそこにラットマンが!! このシーンを、予備知識なしでいきなり見たら衝撃必至。特撮ではなく、猫ほどのサイズの本物の人間が鳥カゴの中で動いているのだから。

 その後、ラットマンは鳥カゴから脱走し、村の少女を立て続けに3人殺害。信心深い村では神罰と恐れ、全員退去してゴーストタウンに。そこへニューヨークからグラビア撮影隊やミステリー作家が訪れるが、次々と「キィ~ッ! キィ~ッ!」と鳴くラットマンの餌食になっていく。ラットマンはクローゼットの中、冷蔵庫の中、そして便器の中からと神出鬼没で、顔面を引っ掻き、噛みつき、また毒殺するのだ。特に博士の助手の殺され方は酷かった。ラットマンは爪で彼らの両目を潰し、その内臓をインド人がカレーを食べるように右手で摘まんで口に運んだのだ。

 また、すでに国内外の人間が何人も殺されているのに、常に「変質者の仕業だ」と決めつけ、鑑識も検死も何ひとつまともにできないドミニカ警察(架空の国ということになってはいるが)の無能ぶりには苦笑するしかない。

 最後は、この島で行方不明になったグラドルの妹を捜しにきた姉が、遺品のバッグだけ受け取りニューヨークへ帰る。だが機内へ運び込まれるバッグの中から、かすかに「キィキィ」という声が…。機体が離陸すると間もなく、中から聞こえる乗客たちの悲鳴で完。

 ネルソンは、飛行機に乗ると発着時の気圧の変化に耐えられない(鼓膜が破れるなど)体質の持ち主だった。撮影当時は自国ドミニカで撮影をしたので問題なかったが、1998年にテレビ番組『世界ビックリ人間』の出演や『ラットマン』のビデオ販促のために来日している。そして、この半年後に急逝した。当時ネルソンを日本に呼んだアルバトロスの叶井俊太郎氏(現、映画配給会社トランスフォーマーのプロデューサーで漫画家・倉田真由美の旦那)は、日本に無理に来てもらって体調を崩したのではないかと責任を感じているという。

『ラットマン』
1988年イタリア製作
監督/アンソニー・アスコット
出演/ネルソン・デ・ラ・ロッサ、ディヴィッド・ワーベック、ジャネット・アグレンほか

■天野ミチヒロ
1960年東京出身。UMA(未確認生物)研究家。キングギドラやガラモンなどをこよなく愛す昭和怪獣マニア。趣味は、怪獣フィギュアと絶滅映像作品の収集。総合格闘技道場「ファイト ネス」所属。著書に『放送禁止映像大全』(文春文庫)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)、『本当にいる世界の未知生物 (UMA)案内』(笠倉出版)など。新刊に、『蘇る封印映像』(宝島社)がある。
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