SEALDsの神格化を不安視する小林よしのり! 『脱正義論』から読み解く「正義の運動」とは?

 9月25日に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)は、安保関連法案の成立を受け、「激論! 安保国会・若者デモ・日本の民主主義」がテーマとされた。若者による新しい社会運動として注目を集めたSEALDsから、創設メンバーである、明治学院大学の奥田愛基と、筑波大学大学院の諏訪原健の2名が出演したことも注目を集めた。

 番組中、漫画家の小林よしのりが、SEALDsの神格化、ヒーロー化に警鐘を鳴らす一面があった。SEALDsの新しさについて話題がおよぶと、小林は以下のように話し始めた。

「わしは彼らをつぶしたくもない。顔を見ていると仏心が出てくる。わしは薬害エイズ運動をやったことがあるわけですよ。その時は血液製剤でエイズ感染してしまった子供がバタバタと死んでいったわけ。これは、応援してやらんとしょうがないということで、『ゴーマニズム宣言』の読者を動員しちゃったわけだ。その時、わし『脱正義論』という本を書いているから見てごらん。今の(SEALDsの)やり方とそっくり。“個の連帯”ということをわしは言った。若者が発明したラップも使った。だから、まったくおんなじデモのやり方をやっているの。それで終わり方が難しいんですよ。つまり、大人が期待しちゃうの。だから、わしは気の毒な気がするわけ。この先どうなるんだろうって。今ままではよかった。安保法制をめぐって、これが民主主義か立憲主義かというテーゼを提示することができた。今後、これが何になっていくのか。例えば共産党が(安保法制を)廃案にすると言ったら共産党を応援するの? そうなるとやばいことになるよ。今度は(共産党のシンパだと)バッシングを受けることになる。大人があんまりノセてしまったらダメですよ。危ないですよ」

 小林の発言を受け、参議院議員の片山さつきが「野党で何十年も活躍している政治家が、SEALDsの話ばかりする。自分を語ればいいのに」と皮肉ると、小林が、「あなたには好意的ではないけれども、それは正しい」と述べた。さらに、江川紹子から、「(組織名が)緊急行動となっているけれど、この先はどういうふうにしようと思っている?」と問われると、奥田は、「長くても次の参議院選挙までに明確に解散しようと思っています。その際、どこか特定の政党に肩入れすることは絶対にない」と回答し、「今の持ち上げられ方は変だと思っている」とも述べた。


■個の連帯は幻想『脱正義論』が出した結論

 小林の発言で言及された『新ゴーマニズム宣言スペシャル 脱正義論』(幻冬舎)は、95~96年にかけて行われた薬害エイズ事件の支援をめぐる顛末を記したものである。当時、小林は、「HIV訴訟を支える会」の代表として、『ゴーマニズム宣言』内においてイベント告知を打ち、読者を動員していった。小林が目指したものはたしかに“個の連帯”であった。

 薬害エイズ裁判において、国家から謝罪を勝ち取る日まで“しっかりした個人が非常連帯した”期間限定の運動を行う。運動が終われば、日常へと戻る。しかし、『ゴー宣』を通して運動に参加した学生たちの一部が、個を溶解させ、既存の社会運動にハマり、取り込まれてく様を見て、「個の連帯は幻想であった」と総括したのが本書である。薬害エイズを安保法制に置き換えれば、現在のSEALDsが置かれた状況と確かに重なり合うものがある。

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