日本奇習紀行5

奇習! 「肉欲男たちの慰み」となった山羊とエイ=秋田県

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 世人の多くが知るように、エイやサメなどは死後しばらくするとアンモニア臭が漂う。しかし、船に揚げたばかりの比較的鮮度が高い状態であれば、そうした独特の癖はさほど気になるものではない。また、たとえ香ったとしても、それが男たちにとって、その劣情を奮い起こさせる媚薬のようなものになっていたのだという。なお、こうした当時の習慣は「比喩」としてではなく、実際にあった「習慣」として、江戸期には春画に描かれる人気テーマのひとつとなっていたほどである。

「たしかに俺が若い頃というか、昔はそういう話もあったよな(苦笑)。…今? もっと便利なものやお店なんかもあるだろうし、わざわざそんなことしないだろ」

 郷土料理『かすべなます』で、エイが食卓に上がるという秋田県のある港町で長年漁業を営んでいる佐藤良三さん(仮名・72)は、この「エイ姦」ともいうべき行為について、そう語り、苦笑する。農村においては牛馬や山羊、船上においてはエイ。そのいずれもが、そもそもで秘せられた儀式である以上、現在となっては不明な点も少なくない。だが、もしかするとこの広い世界の中には、今なお、こうした習慣が残っている地域もあるのかもしれない。
(文=戸叶和男)

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