時代劇ドラマ、制作の裏側! 歴史考証スタッフ「この時代の人は走りません」。制作側「1人くらい走ってたかもしれないじゃん」

特に高齢者などから人気が高い時代劇や大河ドラマ。これらが制作される際には様々な分野のスタッフが関わると言われるが、そのひとつが“時代考証”と呼ばれる専門スタッフだ。
歴史背景に詳しく、当時の暮らし方などを熟知していることから専門的なアドバイスを行うスタッフだが、じつはドラマの現場では“嫌われ者”と化しているという。
「時代考証のスタッフは、脚本制作の段階から入ります。セリフの言い回しなどにもアドバイスをもらうためです。さらに、美術セットや小道具などの打ち合わせ、衣装打ち合わせにも参加して、時代背景との整合性をチェックしてもらいます。時代考証のスタッフは普段、歴史研究家として活躍するなど、この分野の専門家ですから、ありがたい存在ではありますが、その一方ではウザい存在でもあるのです」(時代劇制作スタッフ)
民放では外部の有識者に監修を依頼することが多いが、NHKでは内部に専門スタッフが常駐しているという。しかし、“ウザい”とは一体どういうことなのか。
「簡単に言えば『細かすぎる』んです。たとえば女性キャストが道を走る場合でも『この時代の女性は走らない』と言ってくるわけです。時代考証のスタッフは歴史書などを参考にアドバイスしてくれますが、こちらとしては『もしかしたらひとりくらい走っていたかもしれないじゃないか』と言いたくなるわけです。歴史背景を盾にして『あれもダメ、これもダメ』と言われて、ドラマの盛り上がりが皆無となることも多く、現場スタッフや脚本家にしてみればウザい存在なんです」(同)
時代背景は理解できるものの、あまり厳格に適用されると現場としては面倒と考えるようだ。しかし、ならば時代考証のスタッフを使わなければ良いのではないか。
「そうなってしまうと、それはそれで不都合が生じます。やはり、わからないことも多いので助けてほしいのです。ただ、脚本内容を否定するばかりで建設的なアドバイスをくれない時代考証スタッフとは仕事をしたくないですね。『あくまでフィクションだから』というスタンスで折衷案を出してくれるスタッフのほうがやりやすいです」(同)
たしかに、ダメ出しオンリーでは現場も滅入るというものだ。さらに、こんな時代考証スタッフもいたという。
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