激写されたレアなイカがどう見ても使徒!
激写された極めて珍しいイカ 「ムチイカ」がどう見ても使徒!
今年も残すところあとわずかとなったが、2015年といえば、一世を風靡したアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」において、「使徒」が襲来した年である。劇中で主人公の碇シンジが初めて使徒と対峙した6月22日、現実では日本に使徒が現れるということはなかった。
しかし実は9月に、使徒のような生き物がハワイに現れていたのだ。「DailyMail」などの海外メディアが、その姿をとらえた映像を紹介している。
■正体はイカじゃなイカ!
アメリカ海洋大気庁が、海底を調査する水中車両を使用して撮影した映像、そこには優雅に泳ぐ奇妙な生物が映っている。両翼を腕のようにゆっくりと動かし、口のようなものをパクパクさせ、ふわふわと水中を移動している。そのシェイプはなだらかで美しく、カラーリングは、使徒でいえば海から出現した第4使徒のシャムシエルそのものだ。
この生物の正体は、「ムチイカ」か「ヒロビレイカ」とみられており、深海に生息しているイカである。今回観測された個体の全長は1~2mほどで、時速約4キロでゆったりと泳いでいる。
目を引く赤い口のような部分は水を吹き出す「漏斗」という器官で、ここから水を放出することで移動の推進力を得ている。またこのイカは、明るく発光する器官を持っており、まれに、敵や獲物の目をくらませるために発光するという。
普段は深海にいるため、この映像のように生きている姿が観測されるのは極めて珍しい。研究者らは拡大映像を利用し、このイカの生態についてさらなる調査行う模様だ。
唐突にレアなイカが登場したことは、なにか理由があるのだろうか。紅白歌合戦への出演を狙うイカ大王の策略か、はたまた人気アニメ「侵略!イカ娘」第3期の放送を目論む海からの刺客の仕業か。いや、ただ単にこのイカも、地上で繰り広げられているカラフルなイカの縄張り争いに、飛び入り参加したかっただけかもしれない……そんなわけなイカ。
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