拾ってきた石でウン100万円の庭造り?日給はまさかの4千円…造園業の知られざる裏事情

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拾ってきた石でウン100万円の庭造り?日給はまさかの4千円…造園業の知られざる裏事情の画像1画像は、Thinkstockより

 俺は、今から約30年ほど前に東京近県の某市で、庭を造る造園のバイトをやっていた。新興住宅地の建て売りが集まっている場所に行き、何も手をつけていない庭を見つけると、飛び込みの営業でその家にセールスをしに行く。その訪問販売をするときの第一声が「こんにちは~! 石屋で~す!」と言うので通称では石屋とも呼ばれるその職業の裏側には、表には出せない裏事情があった。


■“どんな人間でも”働かせてくれる職業、それが石屋だった

 30年前のバイト事情と言うと、現在とは違い金髪やピアスなどの少しでも派手な見た目をしている人間を雇ってくれるところなどほぼ無かった。髪の毛をスプレーで黒く染めたり、カツラをかぶってバイトに行く人間もいたが、バレるとクビになり、また次のバイトを探すということを繰り返すうちに、田舎の街では働ける場所が無くなってくるというのが現実だった。

 事実俺も、金髪でも雇ってくれていたラブホテルの掃除を、金髪から赤に染めたとの理由でクビになった。そのラブホテルのバイトで一緒だったパートのおばさんが、「あんたそれじゃ仕事無いでしょ。知り合いが“どんな人間でもいいから働く奴はいないか?”って言ってるから紹介してあげるよ」と言って紹介されたのが一戸建ての庭を造る造園だった。

“どんな人間でも”この言葉の意味は後々わかることになる。


■まさかの日給4千円

 面接は親方との面通しを喫茶店で行い、パートのおばさんに、「この子が仕事無くて困ってんのよ。髪の毛赤いけど別にいいでしょ? 若いし」と言われ、「んじゃ明日から来てくれ。日給は4千円で飯は食い放題だ」と言われ、交渉の余地も無くその親方は去って行った。

 当時の東京近県では、高校生のバイトで最初の時給が500円程度。流れ作業の工場で日給6千円程度。1日4千円とは…足元を見るのにも程がある。

 こうして始まったこの造園業だが、初日の昼飯のときに日給の交渉をすると、「食い放題だし、酒飲んでも構わないぞ」と酒を飲まされ、「いくら飲んでも食っても構わないが、日給は4千円だ」と全く受け入れてもらえなかった。仕事の無い俺は、4千円でもその仕事をする以外に道が無かった。

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