【実話】名前も言葉も知らない人間を“飼っていた”石屋の親方! 犬以下の扱いで…造園業の知られざる裏事情

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1221niwashi_01.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

※造園業の知られざる裏事情前編「ウン100万円の石拾い」

※注意 これは30年前の話です。

 俺がいた石屋が、拾ってきた石で100万円の庭を作っていたその事実を知った頃に、俺の親方のそのまた親方とも仕事をするようになった。この親方を大親方と呼ぶことにする。

 東京近県よりもう少し田舎の場合、大きな家の庭の仕事をすることがあり、そういうときには大親方と親方と俺、さらにもうひとり大親方の手元のような人物がいて、その4人で庭を造ることが多かった。

■名前もない、言葉も発さない謎の人間

 庭の造形などのデザイン的な部分は大親方や親方の仕事で、俺ともうひとりは指示された場所に石や植木を運んだり、トラックに砂利や土をスコップで上げ下ろしする雑工なのだが、一緒に雑工をやる大親方の手元の人間が、当時は日本人だと思っていたが、言葉というものを一切発しなかったので、アジア系ということ以外、どこの国の人間かもわからず言葉も話せない。名前すらわからず、一緒に作業をしていて話しかけても、笑顔が返ってくるだけで会話というものができなかった。

 仕事のときにはいつも昼飯を飯屋で食うのだが、飯屋にその彼が入って来ていたのは、俺と初めて仕事が一緒になってから3日間ぐらいだった。

 そのときは俺と同じものを指差して注文し、うれしそうに、美味しそうに食べていたが、3日ぐらいするとその彼だけが飯屋に連れて行かれなくなった。

 大親方に、「彼は一緒に行かないんですか?」と聞いたら、「あいつはいいんだよ」の一言ですまされた。飯を食ってるときに、「彼の名前は何て言うんですか?」と聞いても、「知らねぇな」と、雇っている大親方ですら知らない。いったいなんなんだ? 意味がわからない。表に出てトラックに戻ると、何かを食べた後がトラックの中で眠る彼の目の前に置いてあった。

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