奇習! 山奥の神殿で裸の生娘とまぐわうナマハゲ風の男たち=秋田県

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【日本奇習紀行 12】秋田県

0212kimusume_01.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 窓の外を流れるその青く透き通った空の下で、けだるそうな面持ちで横たわる小高い山の稜線を横目で眺めながら、単線を走る車両の揺れに漫然と身をゆだねていると、やがてその勾配からなのか、その景色は少しずつ傾きはじめる。そのある種、不安定な調和は、独特なまどろみへの誘惑を、乗客たちに与えているようだ。


「五つか六つの頃だったかしらねぇ…ちょうど一番上の姉さんが肺病で亡くなってからすぐのことだから。その頃の気持ちを考えると、私は今でも胸が苦しくて」


 秋田県のとある寒村で暮らす横道タエさん(86)は、今を遡ること約80年前のある日、自宅近くの山の中で、ある不思議な体験をしたことのある人物だ。


「神さんがいるって。あの山には神さんがいるから、近寄ったら駄目だって言われたの。けれども、子供っていうのは、そういうふうに言われると、興味を持ってしまうものでしょう? だから私、ひとりで山に入ったの」


 冬の寒いある日、両親をはじめ、村の大人たちが絶対に近寄らぬように釘を刺していた山に、タエさんは足を踏み入れた。


「本当に寒い日でしてね、かじかんだ手を息でこう温めるようにして、歩いたものでしたよ。歩くてっ言っても、別にあてがあるわけでもないから、ただふらふらしていたという感じかしら…それで1時間くらいかしらね。

 森の中を歩いていると、それはもう、立派な石段があるのを見つけましてね。なんでこんなところにあるんだろう? っていうことよりも、すごいものを見つけたっていう気持ちのほうが強くて、私はその石段を登ってみたんですよ」


 山深い森の中で偶然見つけた石段をタエさんが登りきると、そこには山の中だというのに立派な石灯籠がいくつも並ぶ参道のようなものが現れた。しかもその灯篭の中には小さな火がともり、奥にある神殿ような建物へと続いていく。

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