視聴者ボー然「オカルトかよ」! 人気低下の『相棒』が遂にSF化か!?

 俳優・水谷豊演じる杉下右京でおなじみの人気ドラマ『相棒 season14』(テレビ朝日)がいろいろと大変なことになっている。かつては20%近い視聴率を連発していた同ドラマだが、このところは10%前半まで急降下。打ち切り論も週刊誌で報じられる事態となっている。

 そんななか、24日放送の第17話がファンの間で「ヤバすぎる」「ついに禁断の領域に踏み込んだ」と話題になっている。「物理学者と猫」と題された今回は「パラレルワールド(平行世界)」がテーマ。内容全てを文字にすると、それこそワケがわからなくなるので、ここではシンプルに説明する。


■相棒「物理学者と猫」あらすじ

 主な登場人物は右京とその相棒・冠城亘(反町隆史)以外に4人。次世代コンピューターの核となる実験に成功した物理学者の成田知子と夫の成田裕二。そして、知子を慕っていた准教授の堀井亮と知子の後を継ぐことになる山嵜麻美。入り口は知子の死だ。

 知子は実験中に液体窒素が入った容器をこぼして窒息死したが、事件ではなく事故死として処理された。そこへ右京が登場。彼女の遺留品にあったノートに書かれていた「RT」の文字が気になり、冠城とともに堀井の研究室を訪れる。

 研究室には堀井と黒猫がいて、博識な右京はその光景を見て「シュレーディンガーの猫」を連想。シュレーディンガーの猫とは現代物理学の思考実験で、ある確率で毒ガスが発生するカゴの中に猫を入れた場合に「猫が生きている世界」と「死んでしまった世界」の両方が同時に存在し、蓋を開けた瞬間にどちらかの世界に決まるというもの。

 おそらくここで視聴者にパラレルワールドの説明をしたのだろう。ここから先は右京が指を「パチッ」と鳴らすたびに時間が巻き戻り、堀井の運命を中心として、知子の死を巡る4つの異なるストーリーが以下のように展開されていく。

1、山嵜が知子を殺したと思い、復讐のために堀井が山嵜を殺す。
2、知子を殺したのは、研究を自分のものにしようとした山嵜だと裕二にそそのかされた堀井が、山嵜の殺害を試みるも失敗、山嵜の話から裕二の目論見を感じ取り、復讐で堀井が裕二を殺す。
3、やはり裕二にそそのかされた堀井が、山嵜の殺害を試みるも失敗し、裕二の真意を知る。裕二を殺そうとするが、裕二の告白で知子の死が事故死だったと聞き動揺。逆に堀井が裕二に刺される。
4、知子は自殺で、自殺の原因には堀井の計算式の間違いが関係していた。

 結局、4つの話に共通する世界では知子しか死んでいないのにもかかわらず、なぜかドラマ『if もしも』(フジテレビ)形式でオチもなく進む……というような内容で、ファンの反応はイマイチ。「斬新で面白かった」という声も聞かれる一方で「ワケがわからない」「オカルトかよ」「反町のいる意味なし」と厳しい意見も飛んだ。

■相棒はどの世界線を選択していくのか……

 テレビ関係者は「視聴率低迷の理由はずばり、ネタ枯れ。優秀な脚本家が離れていったこともあり、このところの相棒はオチが甘く、物語に深みがなかった。そうした現状を打破するために、今回は革新的な内容にしたのかもしれませんが、いかんせん唐突すぎました(笑)」と話す。

 確かに、猫を使って4つの話の分岐を発生させるなど、話自体はうまく作りこまれていた。知子が研究していた「量子デコヒーレンス」は、重なりあった世界からどのように世界が選ばれるのかという研究であるともいえ、一種のメタ構造と見ることができる。

 いずれにしても、硬派なドラマがSFやオカルトに手を出すのは異例。ここから「相棒」はどう進んでいくのか? それこそがパラレルワールドだ。

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